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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「セックス女優 残酷史」

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「60年代まぼろしの官能女優たち Part?」

「セックス女優 残酷史」1968年 日本芸術協会 監督:向井寛/脚本:浜多加志/撮影:伊藤正治/美術:清水好/音楽:芥川隆
出演:一星ケミ、久保新二、相原香織、井川美千代、相澤梨花、火鳥こずえ、佐東洋一、小野保、城浩

肉体を武器に芸能界を生き抜く女優。写真家の秋山庄太郎にスカウトされ、人気モデルから映画界に進出、トップ女優になった一星ケミ自身の生き方をも想起させる物語。私生活ではクスリと酒に溺れた破滅型の女優だった。当時同棲中だった久保新二とのピュアな共演が必見だ。

「まぼろしの官能女優たち」の特集がまた始まりました。Part?

「社会も世相も激しく揺れ動いた1960年代。「独立プロ」という砦から勇猛果敢に闘いを挑んだ活動屋たち。その先頭には、いつも「官能の女神」たちがいた。美しく、愛らしく、甘くせつなく、鮮烈に。彼女たちの挑戦は、多くのフィルムが原版から消却され、永遠にこの世から忘れられたかと思われていた。だが、奇跡的に消滅を免れたフィルムがある。発掘され、修復された映画から、いま、伝説の女優たちが甦る!伝説の物語とともに!」

一昨年の特集で巡り合った傑作「暴行少女日記 ♀」は衝撃でした。トップはその向井寛、一星ケミの作品と言うこともあり期待高まりすぎ。
モノクロの黒味にブルーフィルム調の映像を覗き見るようなオープニング、力強いタイトルの入り、しっかり一星ケミの脇毛から入るあたりに、ますます期待を持ったのですが、作品としては並かな。冷静に考えれば、同じコンビだからと言ってそうそうピンク映画の傑作が埋もれてるあるわけは無いんだけど・・・。
貴重である、珍しいというだけで満足するべきプログラム。

一星ケミ自身の生き方云々とあるのでセックス女優=ピンクと思ってましたがそうではなく、TVの帯ドラマの主演の座を獲得するためには身を捧げてでも。というセックス女優。
同棲しているヒモ学生が久保新二。若い!これが久保新二なのかと疑うが、間違いなく久保新二。
実生活でも一星ケミと同棲していたというので、そのあたりもお値打ち作品?

女優は、「帯ドラマの主役を取れれば生活にも余裕ができ、恋人とも楽しい時間が増える」なんて言っているが・・・本気なのか?

プロデューサーと寝てきた事を知り嫉妬の腹いせで娘を輪姦する久保新二。ここで褪色したパートカラー。
当時はカラーにすれば、少しは欲情が増したんだろうか?
この程度で欲情していた時代、男たちに一種の憧れを感じるね。

今回も、どうしても一星ケミが清川虹子とダブる。
基本、不細工ではあるが、時には可愛くもあり、清川虹子も若かりし頃はこの程度の可愛さがあったって事か?

女優の弟子にして欲しいと訪ねてくる娘が火鳥こずえ。ピンクの助演として活躍した方らしいが、クールな感じがとても良い。
鑑賞後、久保心新二のブログで知ったけれど、美人でもボディの方はたいそう貧相で、裸は吹き替えだったとか。
それを知っていれば、もっとじっくり見ていたのに。
プロデューサーに襲われ、「やめて、やめて!」と悲鳴を上げるシーンあたりから眠ってしまったよ。
その後、彼女が物語にどう関わったのかが解らん。ま、いいや。

結局ライバル女優の差し金でおっかない男たちに犯される。それをヒモの久保新二が強制的に8ミリカメラで撮らせる。
久保ちゃんは「大事な女を命がけで助けられないの」と罵られる。恋人の目の前でモンモンのお兄さんたちに犯される展開も、迫力に欠け、残酷史と言うほどの事は無い。
ただ、ちょうど時間が来たのでテレビを付けて「うそよ、うそよ!」のセリフをバックに犯されるケミが良かったけど。

脅迫までされて今後の破滅が気になるけれど、案外あっさりした2人は仲良く抱擁、再出発を誓う・・・意味不明。

向井寛監督は、何かとても意味深な絵を撮ろうとしているようで、その辺りでもって、当時の規制・環境によりおとなしめの性描写を辛うじてカバーしている。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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