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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「裏窓」

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「裏窓」1954年 米 監督:アルフレッド・ヒッチコック

カメラマンのジェフは足を骨折し、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートで療養中。身動きの取れない彼にとって退屈しのぎの楽しみは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人たちを眺める事だけ。だが、その中で、セールスマンの夫と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなった事に気づいた。セールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測、恋人のリザと看護人ステラの協力を得て調査を始めるのだが……。

早稲田にて有名なヒッチコック作品2本。デジタル上映だけど。
初めて見ました「裏窓」

サスペンスの古典、基本の基本形。後に影響を受けた、所謂流れを汲む作品ていっぱいあるんでしょ。
ヒッチコックをお手本にして・・・
夏のアパート。冷房も無い古き時代の開放的な感じ。セットが実に美しい。
サスペンスといえばヒッチコックって感じですけど、例によってまともにはあまり見ておらず。
最近少しづつ見てわかってきたんですけど、結局このおっさんブロンド美人を美しく撮る事に喜びを感じるタイプなんでしょう。監督としてはとても正しい姿勢と思います。それを悟られずに撮る人とヒッチコックのようにバレバレで撮る人が居るって事ですね。

グレース・ケリーの麗しさ。すげーと思います。でもファッションショーじゃないんだからさ。
小さなバッグを開けるとモコモコ出てくるネグリジェ。
探偵として、真相究明のため凄い冒険もしてくださるんですけど、その際のお召し物がとてもフェミニンなワンピとハイヒール。もう、グレース・ケリーちゃんやってくれます。

ジェフ(ジェームス・スチュワート)とのベタベタのキス・シーン。窓の向こうで起きている事の推理を聞かせながらだけど、グレース・ケリーちゃんはおねだりするばかり。
ブロンドの肉食系女子というのは「泥棒成金」同様ですけれど、グレース・ケリーにこういう役をやってもらいたくてしょうがなかったんでしょ。

グレース・ケリーちゃんに引き換えジェームス・スチュワートのニヤけた感じが気持ち悪いおじさんに見えて残念。

ジェフの推理を最初は相手にしていなかったけれど次第にのめりこんでいくリザ(グレース・ケリー)と家政婦のステラおばさんが良いんですよね。動けないジェフに代わっての大活躍。

メインの窓以外にもそれぞれ物語があって、ついつい目が行くミス・グラマーのダンス。ミス・ロンリーの人生を覗き見てせつない表情になっちゃうジェフとリザ。

結局、あのセールスマンの犯した犯罪ってどの程度のものだったのでしょうか。不要な種あかしなどせずに終わるのが好感。

ジェフが転落する際には特撮技術。特技使うほどの高さでも無いけれど、当時の特撮技術の拙さが今みると味になってる強み。
この手法は「めまい」に継承されていくんですって。「めまい」も劇場でやってたら今度は見てみましょう。



高田馬場 早稲田松竹

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