「見逃した映画特集2014」
「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」2013年 監督:英・米・瑞西 監督:ジョナサン・グレイザー
スコットランドの街から男たちが次々と行方不明になる事態が発生し、彼らは姿を消す直前、一人の女と会話をしていた。自らの美貌と妖艶さを前面に押し出し獲物となる男たちを誘惑する女の正体は、人間ではなく地球外生命体だった。慈悲のかけらもない冷酷な女だったが、顔に障害のある男性と知り合ったことで、人間らしい感情を抱き始め……。
賛否両論の評判を聞いて観てきました。
誤解なきよう願いますが、スカーレット・ヨハンソンのヌード目当てではありません。いや、目当ては目当てだけれどもそれだけじゃないよ。
徹頭徹尾説明を排除して、観客が脳内であれやこれやと補完せねばならない手法。
「いったい何なんだ!」という感情で映像に引き込まれて行く、この感覚は決して嫌いじゃない。
物語としてはオーソドックズなSFであるから皆目解らないわけではないし。芸術を気取った作品やシュールな作品でなくオーソドックスなSFであるところが良い。
なにしろ映像がスタイリッシュでカッコ良い。
なるほど、キューブリックをも思い起こさせる。
SEとサウンドトラックが世界感を高めてくれて多いに不安を煽ってくれるじゃないの。
スカーレット・ヨハンソンは数多くは見ていないけれど、いつもエッチな身体して魅力的な女優さんと思っていたが、今回はちょっと違う雰囲気。
ブロンドを黒髪にしたのはマイナスポイントかな。
くびれの少ない肉感的な腰と腹は本来エロチックなはずなのに、そう感じさせない。本来の魅力とは違った側面を見せてくれる。
そういえば未見だけれども「ルーシー」なんてあまり評判の芳しくないSFにも出ていましたね。
とにかく怪しい。何しろ単なる皮にすぎませんから。異星人の悲哀を上手く表現出来ている。
本作のヨハンソンに不満があるわけではないけれど、ちょっとウディ・アレン作などのまともなヨハンソンを見直したくなるし、今度脱ぐ時はヒトとして脱いで欲しい。
捕食というから逆ナンした男たちを食っているのかと思ったが、そうではなく、何がしかに任務を遂行しているようです。オートバイの男は監視役って事なんでしょうか。
前半から中盤は人間の言葉でコミュニケーションは取れるものの、異邦人性の表現が面白い。主人公とともに観客も「いったいなんじゃ?」という感覚になる事ができる。いや、主人公はあまり頓着してないようでもあるけど。
映画の中にもラジオから聞こえてくるけれど、独立について住民投票が行われ、結局独立しなかったスコットランドのど田舎が舞台っていうのも興味深い。
詳細部は観客がそれぞれに補完すれば良いわけで正解とか種証しというのは必要ない。
これ、徹底しているのはパンフレットさえ無いみたいです。
原作はあるようだけれど、原作は原作。努々原作を読んだからといって答えがあるとは思わぬ覚悟で、ちょっと読んでみたい。(読まんけど)
どうしても補完しきれない部分はあるので、苛立ちが無いわけではない。そういう所も含めて極めてカルト要素の強い作品で面白かった。
エレファントマンのような怪物男の登場で物語が動き始めるけれど、あのコンプレックスの塊であるはずの男にしてはあまりに無防備。
ケーキを食べようとしても受付けられなかったけれど、バスで出会った男の家で饗応に答えたんだろうか・・
後半部分を見ていて、自分が大好きでDVDを購入しながらまだ観ていない(公開時に観たっきり)「地球に落ちてきた男」を見直したくなった。
Creation | Under the Skin | Mica Levi (Soundtrack)
Under the Skin - Death
サウンドトラックCD欲しいですね。
音楽はロンドンのアヴァンギャルド・ポップ・バンド、ミカチュー&ザ・シェイプスのミカ・レヴィという人。
ミカチュー&ザ・シェイプスを調べてみたけれど、かなり故障したダウナーだ。
渋谷 UPLINK
「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」2013年 監督:英・米・瑞西 監督:ジョナサン・グレイザー
スコットランドの街から男たちが次々と行方不明になる事態が発生し、彼らは姿を消す直前、一人の女と会話をしていた。自らの美貌と妖艶さを前面に押し出し獲物となる男たちを誘惑する女の正体は、人間ではなく地球外生命体だった。慈悲のかけらもない冷酷な女だったが、顔に障害のある男性と知り合ったことで、人間らしい感情を抱き始め……。
賛否両論の評判を聞いて観てきました。
誤解なきよう願いますが、スカーレット・ヨハンソンのヌード目当てではありません。いや、目当ては目当てだけれどもそれだけじゃないよ。
徹頭徹尾説明を排除して、観客が脳内であれやこれやと補完せねばならない手法。
「いったい何なんだ!」という感情で映像に引き込まれて行く、この感覚は決して嫌いじゃない。
物語としてはオーソドックズなSFであるから皆目解らないわけではないし。芸術を気取った作品やシュールな作品でなくオーソドックスなSFであるところが良い。
なにしろ映像がスタイリッシュでカッコ良い。
なるほど、キューブリックをも思い起こさせる。
SEとサウンドトラックが世界感を高めてくれて多いに不安を煽ってくれるじゃないの。
スカーレット・ヨハンソンは数多くは見ていないけれど、いつもエッチな身体して魅力的な女優さんと思っていたが、今回はちょっと違う雰囲気。
ブロンドを黒髪にしたのはマイナスポイントかな。
くびれの少ない肉感的な腰と腹は本来エロチックなはずなのに、そう感じさせない。本来の魅力とは違った側面を見せてくれる。
そういえば未見だけれども「ルーシー」なんてあまり評判の芳しくないSFにも出ていましたね。
とにかく怪しい。何しろ単なる皮にすぎませんから。異星人の悲哀を上手く表現出来ている。
本作のヨハンソンに不満があるわけではないけれど、ちょっとウディ・アレン作などのまともなヨハンソンを見直したくなるし、今度脱ぐ時はヒトとして脱いで欲しい。
捕食というから逆ナンした男たちを食っているのかと思ったが、そうではなく、何がしかに任務を遂行しているようです。オートバイの男は監視役って事なんでしょうか。
前半から中盤は人間の言葉でコミュニケーションは取れるものの、異邦人性の表現が面白い。主人公とともに観客も「いったいなんじゃ?」という感覚になる事ができる。いや、主人公はあまり頓着してないようでもあるけど。
映画の中にもラジオから聞こえてくるけれど、独立について住民投票が行われ、結局独立しなかったスコットランドのど田舎が舞台っていうのも興味深い。
詳細部は観客がそれぞれに補完すれば良いわけで正解とか種証しというのは必要ない。
これ、徹底しているのはパンフレットさえ無いみたいです。
原作はあるようだけれど、原作は原作。努々原作を読んだからといって答えがあるとは思わぬ覚悟で、ちょっと読んでみたい。(読まんけど)
どうしても補完しきれない部分はあるので、苛立ちが無いわけではない。そういう所も含めて極めてカルト要素の強い作品で面白かった。
エレファントマンのような怪物男の登場で物語が動き始めるけれど、あのコンプレックスの塊であるはずの男にしてはあまりに無防備。
ケーキを食べようとしても受付けられなかったけれど、バスで出会った男の家で饗応に答えたんだろうか・・
後半部分を見ていて、自分が大好きでDVDを購入しながらまだ観ていない(公開時に観たっきり)「地球に落ちてきた男」を見直したくなった。
Creation | Under the Skin | Mica Levi (Soundtrack)
Under the Skin - Death
サウンドトラックCD欲しいですね。
音楽はロンドンのアヴァンギャルド・ポップ・バンド、ミカチュー&ザ・シェイプスのミカ・レヴィという人。
ミカチュー&ザ・シェイプスを調べてみたけれど、かなり故障したダウナーだ。
渋谷 UPLINK