「甘い生活」1959年 伊 監督:フェデリコ・フェリーニ
La Dolce Vita
作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロは、豪華なナイトクラブで富豪の娘と出会い安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。同棲中のエンマは彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人スタイナー一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ……。
追悼 アニタ・エクバーグ
もっと主演級かと思ったけどワン・エピソードなのね。それでも存在感は随一。
フェリーニの退廃的ローマ徹夜論。徹夜で迎えるそれぞれの朝。
エピソードの積み重ねで例によって親切な説明を排していて難解さはどうしても残る。しかも3時間はチト長い。
しかし、やはり圧倒的な絵力。演出力。
8 1/2 ほどでは無いけれど魅力的な場面がかなり多く魅了される。
なかでも、やはり徹夜明けの朝が良い。
富豪の娘マッダレーナと娼婦宅をホテル変わりに使った朝、娼婦に渡した謝礼はいかほどだったのでしょう・・・
有名なアニタ・エクバーグのトレビの泉シーンは、やはり圧倒的。
圧倒的パツキン巨乳のアニタ・エクバーグによるお色気ムンムン、ローマの休日。
深夜を過ぎて噴水が止まる事によって無音状態になる演出は見事。
朝帰りで婚約者に平手打ちされる、女誑しの美男マルチェロ・マストロヤンニも殴られる。
深夜のオープンカーで妻エンマとの痴話喧嘩。放りだされたエンマが迎える朝・・・。
乱痴気騒ぎパーティーの後の朝散歩。海岸に打ち上げられた巨大エイ。
ラストに登場する少女は天使なのか。その可憐さは美女アヌーク・エーメやアニタ・エクバーグ等と好対照で印象深いラスト。
波の音で彼女が何を言っているのかは聴きとれない。
オープニングでは水着美女4人をヘリコプター機上から口説こうとするけど、当然ヘリの音で聞こえない処と呼応してる。
順序が逆になりましたがオープニングがやはり素晴らしいんです。
キリスト像をヘリで運ぶ。俯瞰で捉えるローマの街。今まさに建築中の高層アパート群。
退廃的なパーティ、饗宴の場面演出は無駄が無く流れるようで観ていて気持ち良い。
心情読み取り難い二枚目マルチェロ・マストロヤンニもそれだけに退廃的ムードを醸し出していて良いけれど、自殺しちゃう友人ステイナーのアラン・キュニーの恰幅の良さが渋い。
乱痴気パーティーの時にマルチェロの隣に侍っている女子。台詞も無いような端役だけどエキゾなイイ女だったな。
例によってニーノ・ロータの曲は悪かろうはずもなく、懐かしさを伴う軽快さが気持ち良い。
何処かで聴いたことあるメロディーやぞ。
プロ野球ニュースのオープニングで使われていた曲。「甘い生活」からだったんですね。ちぃ~とも知りませんでした。
02 - Nino Rota - La Dolce Vita - La Dolce Vita
10 - Nino Rota - La Dolce Vita - Nella Villa Di Fregene
早稲田松竹
La Dolce Vita
作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロは、豪華なナイトクラブで富豪の娘と出会い安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。同棲中のエンマは彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人スタイナー一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ……。
追悼 アニタ・エクバーグ
もっと主演級かと思ったけどワン・エピソードなのね。それでも存在感は随一。
フェリーニの退廃的ローマ徹夜論。徹夜で迎えるそれぞれの朝。
エピソードの積み重ねで例によって親切な説明を排していて難解さはどうしても残る。しかも3時間はチト長い。
しかし、やはり圧倒的な絵力。演出力。
8 1/2 ほどでは無いけれど魅力的な場面がかなり多く魅了される。
なかでも、やはり徹夜明けの朝が良い。
富豪の娘マッダレーナと娼婦宅をホテル変わりに使った朝、娼婦に渡した謝礼はいかほどだったのでしょう・・・
有名なアニタ・エクバーグのトレビの泉シーンは、やはり圧倒的。
圧倒的パツキン巨乳のアニタ・エクバーグによるお色気ムンムン、ローマの休日。
深夜を過ぎて噴水が止まる事によって無音状態になる演出は見事。
朝帰りで婚約者に平手打ちされる、女誑しの美男マルチェロ・マストロヤンニも殴られる。
深夜のオープンカーで妻エンマとの痴話喧嘩。放りだされたエンマが迎える朝・・・。
乱痴気騒ぎパーティーの後の朝散歩。海岸に打ち上げられた巨大エイ。
ラストに登場する少女は天使なのか。その可憐さは美女アヌーク・エーメやアニタ・エクバーグ等と好対照で印象深いラスト。
波の音で彼女が何を言っているのかは聴きとれない。
オープニングでは水着美女4人をヘリコプター機上から口説こうとするけど、当然ヘリの音で聞こえない処と呼応してる。
順序が逆になりましたがオープニングがやはり素晴らしいんです。
キリスト像をヘリで運ぶ。俯瞰で捉えるローマの街。今まさに建築中の高層アパート群。
退廃的なパーティ、饗宴の場面演出は無駄が無く流れるようで観ていて気持ち良い。
心情読み取り難い二枚目マルチェロ・マストロヤンニもそれだけに退廃的ムードを醸し出していて良いけれど、自殺しちゃう友人ステイナーのアラン・キュニーの恰幅の良さが渋い。
乱痴気パーティーの時にマルチェロの隣に侍っている女子。台詞も無いような端役だけどエキゾなイイ女だったな。
例によってニーノ・ロータの曲は悪かろうはずもなく、懐かしさを伴う軽快さが気持ち良い。
何処かで聴いたことあるメロディーやぞ。
プロ野球ニュースのオープニングで使われていた曲。「甘い生活」からだったんですね。ちぃ~とも知りませんでした。
02 - Nino Rota - La Dolce Vita - La Dolce Vita
10 - Nino Rota - La Dolce Vita - Nella Villa Di Fregene
早稲田松竹