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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「味園ユニバース」

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「味園ユニバース」2015年 ギャガ 監督:山下敦弘

大阪・千日前に実在する味園ビルにあるユニバースが舞台。大阪のある広場で行われていた『赤犬』のライブ中、突然若い男が乱入し圧倒的な歌を披露しはじめる。その男に記憶が無いことが分かるが、興味を持った赤犬マネージャーのカスミは彼に「ポチ男」と名付け自宅のスタジオで働かせることになるも、男の失われた過去には大きな問題があった。

味園ビルの事をぜんぜん知らない東京人でしたが、今回、味園のCMをYOU TUBEで観て、だんぜんこの映画観たくなりましてん。
関ジャニ∞って最近バラエティー番組持ってたりジャニーズの売れ筋だけれど、いまだに2人くらいしか顔が解りません。その2人も名前は良く解りません。渋谷すばるなんて人が居ることさえ知らなかった。映画を見ても「ああ、この子ね」という心当たりさえ無い。(ごめんね)

しかし、この渋谷すばるの佇まい、歌力。多分、その魅力を最大限に引き出した山下監督の手腕・・・。
と、言うのは、あまりに渋谷すばるが良かったので、観賞後YOU TUBEで随分調査したのですが、歌唱力はあるものの映画程の輝きを感じなかったもので・・・。

記憶喪失している時と戻った時の表情の演じ分けも見事。
一発目の歌唱、「古い日記」ですべて持って行っちゃう。
歌手、俳優として今後の活躍が大いに期待できると逸材であると思います。

ただ、山下監督の良さって、「苦役列車」「もらとりあむタマ子」という何も起こらないオフビートな味わいこそて感じと思うのだけれど、今回は何やらドラマチックな展開やカタルシスを表出させようとする感じがあって、これがどうもシックリ来ない感じ。不穏な状況になっても、何事も無かったようにスルーされ、結局何も起こらないいつもの山下監督テイストに落ち着く。
渋谷すばるの魅力を引き出し過ぎてしまった揚句、監督自身、彼の存在感に引っ張られちゃったとも思えるほど・・・



要するに渋谷すばるに尽きる映画でした。

一番、がっかりなのはタイトルにまで持ってきた「味園ユニバース」
あのCMから観るいかがわしさ、憧れのグランド・キャバレー感(ニュースタイル・ハイ・キャバレー、ユニバース)があまり感じられなかった事。ステージのシチュエーションは別に「味園」でなくても良くないかと思ってしまう。
調べたら、グランドキャバレーの営業は終了していてライブハウスとして運用されているんですって。



昭和歌謡ショーといった赤犬(こちらのバンドも今回初めて知りました)の珍妙なステージで味園の魅力を出そうというのなら、ちょっと赤犬が奇抜すぎて「味園」の魅力というより「赤犬」の魅力が前面に出過ぎちゃってませんか。

今回、もう一つお目当てだった二階堂ふみさん、関西弁頑張りましたが、ネイティブの鈴木さりなが相手では不利でしたか。可もなく不可もなく、安定。何故かセーラー服でミキシング。








関ジャニ∞渋谷すばるソロデビュー曲『ココロオドレバ』ロングver

大阪味園、ユニバース、地方CM4本



いいかげん、山下敦弘監督「リンダ リンダ リンダ」を借りようぜ。観たいと思って10年経っちゃたじゃないか。

ユナイテッドシネマ豊洲

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