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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「赤い帽子の女」

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「神代辰巳の世界 没後20年メモリアル特集」

「赤い帽子の女」1982年 若松プロ 監督:神代辰巳

ナチス台頭前夜、ドイツにやってきた私は、街で赤い帽子の女と出会い退廃的な日常を送るが・・・。初の海外ロケ作品で、キャストのほとんどがドイツ人、台詞の大部分もドイツ語という意欲作。二人乗り自転車レースのシーンが印象的。

冒頭の7分弱のみヨーロッパ・ビスタ(1:1.66)。その後はスタンダード・サイズ(1:1.37)にて上映。

日活ロマンポルノで昭和の歌心を巧みに使った名作を数々残してきた神代監督だが、これはどうした事でしょう。きっとこれは若松孝二がいけないんでしょう。
芥川龍之介が原作といわれる春本の映画化という事で文学的・芸術的にしようと思ったのか、何を気取っているのでしょう。開始20分くらいで嫌な予感はしたんですけど・・・
永島敏行の文学的モノローグがちやんちやら可笑しい。オリジナルではなく、なんと芥川龍之介の「侏儒の言葉」から持ってきてるってんだからバチ当たりもいいところ。

途中、泉谷しげるの登場で何か打開してくれるか僅かに期待するも、それも無し。

裸やポルノチックなシーンはふんだんにあるのだけれど、作風に気取りが感じられちっともエロくなく退屈極まりない。これがロマンポルノの神代さんでしょうかというぐらいエロくない。
そもそもあの展開でおフェラに行かないのは信じがたい。
痩せぎすなドイツ女優にも問題がありましょうか。よくぞ眠らずに鑑賞を終えたもんです。
どうせなら三ツ矢歌子出せや!

ヴェーラのチラシにもあるように見所はクラシックなタンデム自転車。それと赤い帽子の女が自分の街で乗ってるクラシックな自転車。
ちゃりんこ映画としてのみ記憶される事でしょう。

久振りにけちょんけちょん

シネマヴェーラ渋谷

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