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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「トゥルー・ロマンス ディレクターズ・カット版」

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「トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版」1993年 米 監督:トニー・スコット

デトロイトのコミック・ブック店で働くクラレンスは、プレスリーとクンフー映画に夢中の若者。誕生日の夜、場末の映画館で千葉真一の映画を観ていた彼は、アラバマという女の子と知り合う。ベッドの中で彼女は、実はクラレンスの店のボスから、「誕生日のプレゼントに」と頼まれたコールガールであることを明かす。だが、2人は激しく愛し合い、翌日には結婚する。

タランティーノが脚本を手がけた本作はお勧めされていたんだ。そのうちDVD鑑賞しようと思っていたが、早稲田松竹偉い!劇場鑑賞となりました。
ラブストーリー的なぬるいタイトルが地味で、ついつい忘れてしまうところ、気がついた自分も偉い。タイトルだけ聞いたら絶対スルーだもん。



タランティーノの脚本だけあって、バイレンス描写の痛さは半端じゃない。
それでいて根底に流れるラブ・ロマンス。
クラレンスの嗜好趣味は明らかにタランティーノ自身の分身。このクラリスとアラバマが単にアツアツカップルというのでなく、素人のくせしてかなりタフなのです。
映画オタクが降って沸いたように美女と恋に落ち、彼女にエロいファッションさせて、電話ボックスやらところ構わず愛し合う。タランティーノの願望でしょう。



親父さんのところ現れた追っ手の殺し屋。親父さんのシチリア・ニグロ話の面白さなんかはまさにタランティーノならでは。
どうも監督よりも脚本の方ばかりに目が行っちゃいますが、脚本と大きく違って作られたのはハッピー・エンドとなるラストだそうで・・・。
何でもかんでもハッピーエンドにしたがるアメちゃんの風潮はいかがなものかと思うけれど、この作品はハッピーエンドでよかったんじゃないかしら。
ただ、タランティーノが怒ってへそ曲げたというのは実によく解りますよね。
自分をモデルにしてるんだから良い思いをしても最後は死んじゃわなくっちゃ、そりゃ、こっ恥ずかしいでしょ。そんなズーズーしい話へ変えられちゃヘソも曲げるわ。なんとしてでもハッピーエンドは阻止したかったはずです。

タフな2人に比べ、ヘタレでジェットコースターが苦手な彼が良かったですね。どことなく原田大二郎的な。
検問にひっかかり、彼女に裏切られて粉まみれななっちゃうとか、いい役演じてます。



早稲田松竹

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