「デビュー50周年記念 女優・梶芽衣子」
「怪談昇り竜」1970年 日活 監督:石井輝男 デジタル
女親分の明美が敵の組長の妹・藍子の眼を斬った後、次々に子分が怪死。これは藍子の飼い猫の呪いなのか!?フリルブラウスにヒゲ面の土方巽、盲目剣士・藍子役のホキ徳田など、怪しい奴らが大暴走。”ザ・キング・オブ・カルト”石井輝男による空前絶後の怪談・任侠ムービー!タランティーノも大驚愕!!
石井輝男監督1970年作品で、女親分の梶芽衣子はややふっくらのピチピチ親分。やはり、際立つ美しさ。
ケレンミたっぷりの台詞回し、刑務所で仁義を切る場面など観ているだけで嬉しくなる。惚れ惚れ。
女囚たちも惚れて組の門をたたく、しかも龍の刺青を頭から尾まで分担して入れてくる。
出入りの立ち回りでいちいち横一列に整列して龍を見せるという芝居がかりも最高。
石井輝音の本領発揮はまずは盲人剣士のホキ徳田の抜擢。盲人剣士となると綺麗どころを用意したくなるけれど、それでは梶芽衣子の美しさと被ってしまう。不細工と言っては失礼だがホキ徳田がなんとも言えないいい感じ。
そしてお話は見世物小屋が出てきたあたりから石井輝男ワールドが炸裂して妙な感じになる。
せむしの土方巽。俊敏に動くその足元は最初、白のハイソックスに見えてぶっ飛んだけれど、これは単に白の脚絆でした。
もうこうなってくると任侠ヤクザ映画か化け猫映画か解らなくなってくるけれど、どっちにしたって娯楽作品として秀逸だから良いじゃない。
梶芽衣子の親分さんはカッコ良い半面、ちょっと惚れてる客分・谷(佐藤允)と堅気になった三井(加藤嘉)の娘(高樹蓉子)が仲良くしてると一瞬嫉妬の表情を見せたりして可愛い。
組の若いものがどんなに痛い目に会っても、はやる舎弟を抑えてじっと我慢の明美組長。
最後の最後で漸く立ち上がり、悪人どもやっつけるあたりは高倉健の東映ヤクザ映画をしっかり踏襲?
盲人剣士藍子との決闘となりますが、これまた絵に描いたような美しい結末。
明美親分は容貌だけでなく心も綺麗でございます。
久しぶりに砂塚秀夫のトボケた演技も観れました。
シネマヴェーラ渋谷
「怪談昇り竜」1970年 日活 監督:石井輝男 デジタル
女親分の明美が敵の組長の妹・藍子の眼を斬った後、次々に子分が怪死。これは藍子の飼い猫の呪いなのか!?フリルブラウスにヒゲ面の土方巽、盲目剣士・藍子役のホキ徳田など、怪しい奴らが大暴走。”ザ・キング・オブ・カルト”石井輝男による空前絶後の怪談・任侠ムービー!タランティーノも大驚愕!!
石井輝男監督1970年作品で、女親分の梶芽衣子はややふっくらのピチピチ親分。やはり、際立つ美しさ。
ケレンミたっぷりの台詞回し、刑務所で仁義を切る場面など観ているだけで嬉しくなる。惚れ惚れ。
女囚たちも惚れて組の門をたたく、しかも龍の刺青を頭から尾まで分担して入れてくる。
出入りの立ち回りでいちいち横一列に整列して龍を見せるという芝居がかりも最高。
石井輝音の本領発揮はまずは盲人剣士のホキ徳田の抜擢。盲人剣士となると綺麗どころを用意したくなるけれど、それでは梶芽衣子の美しさと被ってしまう。不細工と言っては失礼だがホキ徳田がなんとも言えないいい感じ。
そしてお話は見世物小屋が出てきたあたりから石井輝男ワールドが炸裂して妙な感じになる。
せむしの土方巽。俊敏に動くその足元は最初、白のハイソックスに見えてぶっ飛んだけれど、これは単に白の脚絆でした。
もうこうなってくると任侠ヤクザ映画か化け猫映画か解らなくなってくるけれど、どっちにしたって娯楽作品として秀逸だから良いじゃない。
梶芽衣子の親分さんはカッコ良い半面、ちょっと惚れてる客分・谷(佐藤允)と堅気になった三井(加藤嘉)の娘(高樹蓉子)が仲良くしてると一瞬嫉妬の表情を見せたりして可愛い。
組の若いものがどんなに痛い目に会っても、はやる舎弟を抑えてじっと我慢の明美組長。
最後の最後で漸く立ち上がり、悪人どもやっつけるあたりは高倉健の東映ヤクザ映画をしっかり踏襲?
盲人剣士藍子との決闘となりますが、これまた絵に描いたような美しい結末。
明美親分は容貌だけでなく心も綺麗でございます。
久しぶりに砂塚秀夫のトボケた演技も観れました。
シネマヴェーラ渋谷