「ムービーマスターズ第1弾 スタンリー・キューブリック特集」
「フルメタル・ジャケット」1987年 米 監督:スタンリー・キューブリック
ベトナム戦争時、アメリカ海兵隊に志願した青年たちは、サウスカロライナ州パリス・アイランドの海兵隊訓練キャンプで厳しい教練を受ける。キャンプの鬼教官・ハートマン軍曹の指導のもとで行われる訓練は、徹底的な叱責と罵倒、殴る蹴るの体罰が加えられ続けるという、心身ともに過酷を極めるものだった。さらに連帯責任による懲罰、訓練生の間で行われるいじめなど閉鎖的な空間で受ける社会的ストレスが次々と描かれていく。
厳しい訓練を耐え抜き一人前の海兵隊員となった彼らは、ベトナムへ送られる。テト攻勢の第一撃を受けた後、前線での取材を命じられた報道部員のジョーカーは、訓練所での同期であったカウボーイと再会し、彼が属する小隊に同行することとなる。
初鑑賞です。
二部構成。連続性はあるもののまったく別作品のよう。
個人的評価としては前半120点、後半60点。
ハートマン軍曹のしごきシーンは断片的に見たことはあり、面白うそうと思ったもんだが、やはり劇場で本編丸ごと鑑賞するのではぜんぜん衝撃(笑撃?)度が半端じゃないです。映画登場キャラの中でも最高位群に入る事間違いなし。
でも見ていてどうしても果物から身を守る方法を教えてもらいたくなっちゃうのには困ったものでした。先の尖ったバナナとか・・・(※)
子供のころから運動神経や体力にコンプレックスを持ちながらも精神的には体育会系への憧憬が滅法強いので、こういうシゴキに実は憧れがあるんですよね。
従って太ちょ訓練生レナードへの感情移入が強くなる。人事ではない感じ。
感情移入しているので結末のシャイニングばりに狂気へ向かう経緯が、なんだか唐突に感じてしまうのが残念。
レナード君にはベトナム戦線の後半でも目一で戦友に迷惑をかけながら、唯一の特技で必殺スナイパーになって欲しかったな。
レナード君がゆっくり口にする被覆鋼弾(フルメタル・ジャケット)・・・
これをタイトルにするセンスが素晴らしいですよね。
後半、ベトナム映画をそのまま「戦争そのものを映画にしたい」と言うだけあって迫力はありますが・・・
前半のテンションがあまりにも良かったもんで・・・
戦闘シーンよりも2回ほどあるベトナム・ビッチが登場してくるシーン。金額交渉の拘りが妙に面白い。
あとは、
「逃げる奴は皆ベトコンだ、逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ」輸送ヘリの男の台詞が良い。
ヘリからの掃射の他は基本、目には見えない敵(ベトコン)との銃撃戦がほとんど。ドンパチドンパチ戦ってます。
必殺スナイパーに次々と味方がやられていき、廃墟に侵入。スナイパーの正体にちょっと驚く。
志乃ちゃん似の小柄な女子戦士。
瀕死のスナイパーからとどめを刺してくれと懇願されるけれど、銃爪を引くのにかなり躊躇してますね。目の前の具体的な敵を至近距離で撃つのには抵抗があるんでしょうね。
いつもながら音楽の使い方が総じて良い。
楽しいミッキーマウス・マーチで終わっても良かったかな。
「ペイント・イット・ブラック」にはチト違和感あったけど、カッコ良い曲なのでOK。
渋谷 ユーロスペース
「フルメタル・ジャケット」1987年 米 監督:スタンリー・キューブリック
ベトナム戦争時、アメリカ海兵隊に志願した青年たちは、サウスカロライナ州パリス・アイランドの海兵隊訓練キャンプで厳しい教練を受ける。キャンプの鬼教官・ハートマン軍曹の指導のもとで行われる訓練は、徹底的な叱責と罵倒、殴る蹴るの体罰が加えられ続けるという、心身ともに過酷を極めるものだった。さらに連帯責任による懲罰、訓練生の間で行われるいじめなど閉鎖的な空間で受ける社会的ストレスが次々と描かれていく。
厳しい訓練を耐え抜き一人前の海兵隊員となった彼らは、ベトナムへ送られる。テト攻勢の第一撃を受けた後、前線での取材を命じられた報道部員のジョーカーは、訓練所での同期であったカウボーイと再会し、彼が属する小隊に同行することとなる。
初鑑賞です。
二部構成。連続性はあるもののまったく別作品のよう。
個人的評価としては前半120点、後半60点。
ハートマン軍曹のしごきシーンは断片的に見たことはあり、面白うそうと思ったもんだが、やはり劇場で本編丸ごと鑑賞するのではぜんぜん衝撃(笑撃?)度が半端じゃないです。映画登場キャラの中でも最高位群に入る事間違いなし。
でも見ていてどうしても果物から身を守る方法を教えてもらいたくなっちゃうのには困ったものでした。先の尖ったバナナとか・・・(※)
子供のころから運動神経や体力にコンプレックスを持ちながらも精神的には体育会系への憧憬が滅法強いので、こういうシゴキに実は憧れがあるんですよね。
従って太ちょ訓練生レナードへの感情移入が強くなる。人事ではない感じ。
感情移入しているので結末のシャイニングばりに狂気へ向かう経緯が、なんだか唐突に感じてしまうのが残念。
レナード君にはベトナム戦線の後半でも目一で戦友に迷惑をかけながら、唯一の特技で必殺スナイパーになって欲しかったな。
レナード君がゆっくり口にする被覆鋼弾(フルメタル・ジャケット)・・・
これをタイトルにするセンスが素晴らしいですよね。
後半、ベトナム映画をそのまま「戦争そのものを映画にしたい」と言うだけあって迫力はありますが・・・
前半のテンションがあまりにも良かったもんで・・・
戦闘シーンよりも2回ほどあるベトナム・ビッチが登場してくるシーン。金額交渉の拘りが妙に面白い。
あとは、
「逃げる奴は皆ベトコンだ、逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ」輸送ヘリの男の台詞が良い。
ヘリからの掃射の他は基本、目には見えない敵(ベトコン)との銃撃戦がほとんど。ドンパチドンパチ戦ってます。
必殺スナイパーに次々と味方がやられていき、廃墟に侵入。スナイパーの正体にちょっと驚く。
志乃ちゃん似の小柄な女子戦士。
瀕死のスナイパーからとどめを刺してくれと懇願されるけれど、銃爪を引くのにかなり躊躇してますね。目の前の具体的な敵を至近距離で撃つのには抵抗があるんでしょうね。
いつもながら音楽の使い方が総じて良い。
楽しいミッキーマウス・マーチで終わっても良かったかな。
「ペイント・イット・ブラック」にはチト違和感あったけど、カッコ良い曲なのでOK。
渋谷 ユーロスペース