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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「不屈の男 アンブロークン」

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「不屈の男 アンブロークン」2014年 米 監督:アンジョリーナ・ジョリー
Unbroken

1936年のベルリン・オリンピックに出場したルイ・ザンペリーニは、第2次世界大戦に空軍パイロットとして戦地へ向かう。しかし、爆撃機が海に不時着し47日間漂流したのち、日本軍の捕虜となる。捕虜収容所では、ザンペリーニはワタナベ伍長の非人道的な虐待を受け……。

反日映画という誤解から日本公開が遅れていたという曰くつきのアンジョリーナ・ジョリー作品。
ルイ・ザンペリーニの実録。人生そのものが波乱万丈に富みすぎで、映画ネタとしては贅沢すぎる内容。
冒頭の空中戦闘シーンの戦争活劇の魅力。オリンピックを目指すスポーツ物の魅力。漂流のサバイバル物としての魅力。捕虜になってからのワタナベからの陰湿な虐待というドラマの反戦性。と内容盛り沢山で普通に面白く楽しめる。





ルイ・ザンペリーニの不屈ぶりは徹底的に表現されている。
でもね、最後まで観ていると、終戦帰国してからのPTSDから立ち直りワタナベに対しての赦しなど、彼の最も不屈である戦後ドラマ部分は字幕だけで伝える手法。
長野五輪で聖歌ランナーとして走る姿が映し出されるけれど、実際このラストが最も感動的だったりするのは、どうなの?
よくある手法で一定の効果を生んでいるけれど、そっちの方が観たい気もしますよ。
結局半生を描くにはあまりにも盛り沢山すぎる題材って事でしょう。恐るべしザンペリーニ。

この映画、まったく意識していない偶然なのだけれど、「戦場のメリークリスマス」の翌日に観賞となった。
明らかに「戦場のメリークリスマス」は参考にしていますね。ただヨノイ大尉のセンティメンタリズムなど吹っ飛ぶワタナベの異常ぶりは凄まじかったです。そのワタナベがザンペリーニの不屈さの前に屈するシーンはアメリカ人でなくとも痛快でありながら、かつワタナベの人間性の哀れさも感じられ優しい眼差しがあるように思えます。



南太平洋漂流中に一回、エライびっくりさせられる事があり、身体が激しく反応してしまったよ。そういうのは要らんからね。

有名女優の作品だし、娯楽映画としても楽しめるので、もっと多くの上映があっても良いと思いますよ。まだ、偏見あんでしょうな。



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