「ある女教師 緊縛」

「ある女教師　緊縛」1978年　新東宝　監督：高橋伴明

教え子が集団レイプに。救おうとした教師恵子も縛り上げられ暴漢達の毒牙に掛けられてしまう。それ以来、彼女の体は縛られ犯られるのを待つ変態性欲に覚める。苦痛が快楽に変わることを恐れる彼女を男達はしつこく責めるのであった。ダニのように付きまとう男を拒めないのだ。

顔面威圧感の丘尚美は日野繭子との競演で対象的引き立て役で良い味を出している印象だが、その彼女が主演した高橋伴明作品となれば興味深々。
上映当時に見ていたらこの女優の主演作品にはまったく満足せずに萎える事必至だと思うが年齢を重ねてくると、許容されてくる。
いや、仮にその時代にこの年齢だとしても、満足はしなかったと思う。所謂熟成された作品の味っていう奴ね。

下元史郎はいつもカッコ良いけど、高橋伴明作品だと際立つように思うんですけど。
好意を抱く老け顔予備校生の滑舌が悪く、何言ってんだか解んない。ダメ青年役としてはリアリティという好意的解釈をする事にしましょう。

丘尚美がタイヤで吊るされます。
丘尚美が蜘蛛の素緊縛されます。

エンディングのカタルシスは楽しい。でも血は表現されません。そんな時代の熟成作品。エイジング・ムービーとでも名付けましょうか。




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