Quantcast
Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

「喜劇 駅前温泉」

$
0
0
「喜劇 駅前大集合!」

「喜劇 駅前温泉」1962年 東宝 監督:久松静児

奥の温泉場にデラックス・ホテルが建って以来、駅前温泉はさびれるばかり。観光協会の対策理事会で、福屋の主人徳之助は誠実なサービスが肝心と力説すれば、極楽荘の孫作は時代に合ったセンスをと論じて譲らない。孫作はアンマ屋のみどりの思いつきによる水着アンマで客を喜ばせたが、そのあおりを食って芸者は一向にお座敷がかからず、金太郎姐さんはご機嫌ななめ・・・

どうも5作目の「駅前飯店」で笑いのツボに嵌って以来駅前シリーズは面白いという幻影に捉われているような気がする。

シリーズ4作目は岩代熱海駅(現・磐梯熱海)を舞台にした温泉旅館もの。
本作は残念ながら低調で乗りきれず、置いていかれてしまった。この手の物は「シラー」となったらOUTだからね。
芸達者な豪華出演陣の芸を楽しもうにも、それぞれの魅力が発揮されているとは思えない。フランキーや森繁、伴淳と嵌ればもっともっと面白いはずなんだが・・・伴淳など方言で笑わそうというスタイルが嫌や。

実はお目当ての淡島千景が魅力的に撮られていないのが一番の不満。その分、淡路恵子のお色気が可愛らしくって良いなぁ。
お色気担当といえば三原葉子の存在が効いてる。
三助コンクールで競うドタバタ、森繁、伴淳、金語楼。森繁のお相手が三原葉子なのに対して伴淳、金語楼のお相手というのは大きなハンデじゃないの。
金語楼の芸はやはり面白いと思えず、好きになれない。



若い芸者役で五月みどりが出演、歌う。これはこれは可愛らしい・・・
森光子、おっかない。

公開時の併映が「ニッポン無責任時代」だったらしい。
象徴的な新旧交代・・・

今回特集、なるべく見ていこうと思ったもののスケジュール都合もあるが、やや萎えた。
それでもこの駅前シリーズは少しづつ観ていきたいと思ってます。



ラピュタ阿佐ヶ谷

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

Trending Articles