「残虐SEX　恥かしめ」

「残虐SEX　恥かしめ」1978年　東映セントラル　監督：中村幻児

夫の借金のカタに売られた妻が、借金取りの吉田とトオルに凌辱される……彼らは続いて相沢という中年の取り立てを行う。相沢は抵抗するも2人に弱みを握られており、吉田と懇意にしているサラ金の女社長から100万を借り、無理やり借金を返済させられる。追い詰められた相沢は自殺を図り、美人の娘が一人残されて…

監督・中村幻児に脚本・小水一夫、主演・日野繭子であればという事で今月も池袋に行っちゃいったい。
明らかに「傷だらけの天使」を意識した作品。テレビドラマも充分エロがあったが、それをピンクでやるという意欲作。
若き下元史郎が修ちゃんに相当するアニキ吉田さん役。やはり下元さんはシブくカッコ良い、弟分より丈は無いがとてもチャーミングだ。
本家・萩原健一と互角以上の魅力と言っても過言ではない。



女社長は丘みどり。あやべの婆ぁとは別次元の色婆ぁ。
女優陣は日野繭子以外は正しく不細工なのも悪くないじゃないか。
最初に残虐に犯される人妻。後にトルコで働き、吉田と再開。台詞回しの大根ぶりもリアルで悪くない。
おフェイスばかりかスカスカと太平洋呼ばわりされる水商売女の女優さん、哀れ。

日野繭子の森林逆光レイプ。

男二人と日野繭子の3人関係。緑魔子とは違う日野繭子のカワユさ。ここは少しパロディ要素も入れて欲しいと思うくらい。
下元史郎が日野繭子を下から眺めまわす視線のエロい事。
純で可憐ないい娘の借金返済への強かさが吉田の苦境を救う。その一言に痺れる。

これはピンクでシリーズ化されれば良かったのに続編へ続く終わらせ方でなかったし、多分これ一本のみでしょう。もっと観たかったな。ただ日野繭子の後の女優キャスティングは難しいかも。





池袋シネロマン