「弱腰OL 控えめな腰使い」2016年 OP映画 監督:竹洞哲也
タウン誌で働いているデザイナーの桐子は学生時代のある出来事がきっかけで、異性との交際に臆病になっていたが…。おとなの女性達の揺れ動く気持ちを描く官能ドラマ!
弱腰なのです。控えめなのです。珍しくピンクタイトルが内容にピッタリ合ってますね。
トラウマを抱え弱腰になっているアラサー女と、こちらも礼儀正しい謎の弱腰中年の接近してからは進展のもどかしい恋愛は地方都市の風景を伴いとても好感の持てる物語展開。
自称元高校教師の追い求める「あの、素晴らしくないアレをもう一度」(ちょうど公開時にラジオ番組のお題だったものですけど)な話題もなかなか良い。
しかし当然ながらそれではピンク映画として成立しない。本来のピンク映画と真逆の方向性ですからね。
二番手、しじみ(一時引退と聞いていたけど復帰したのね)が東京戻りのキャリアガールで男関係もお盛んという事になっている。
物語とは交差しない地方都市の人妻(加藤つばき)が同窓生と不倫関係で、このお二人がピンク濡れ場を担当してくれる。
主人公の桐子の辰巳ゆいは初めて見ますが(今回3本立てのうち2本に出演も、本作を先に観たからね)地味ながらも清潔な美しさを持つ役と言う事でファッションは冴えない。借りてきたデート勝負衣装もぎこちないけれど、終盤に入浴シーンがありその美乳に、思わず「この役は宝の持ち腐れ」と思ったもんです。
なんと濡れ場シーンは妄想シーンの1回だけ。
しかし、あれが妄想シーンである事が解った時の安堵感。・・・現実シーンだったらそれまでの展開を覆すピンク映画展開にひっくり返っちゃう所。
パッションとは程遠い物語。ラストで僅かに感情の迸りを見せるかという桐子の疾走も緩くて緩くて好ましい。
しじみが男と別れを告げ車から降りて歩いていると、後から男が追いかけてて熱いパッションをみせる。「こういう展開にまいる女の子を探しなさい」と窘めるしじみ。まさに本作のテーマのようです。
物語に交差しない加藤つばきのアナザー・ストーリーがかなりストレートに切実でエロ担当のみならず全体のバランスを取っているように思える。「おい」と呼ばれる事に辟易としている地方都市人妻。
まぁピンク映画としては落第点。ラブロマンスとしては高得点。
ピンクは風紀に問題のあるマナーとは無関係な客層の中で観る事を強いられるので、多少凡作でも、こっちはそこまで求めてないので許せる。というか諦めちゃう。
本作は珍しく、まともなマナーが通る劇場で観たかったなと思わせる。
最近はそのような企画もあるようなので、今後も一般上映あるかもしれない。女性も安心してご覧ください。
出会いのシーンは喫茶店で「パッヘルベルのカノン」に合わせて2人がスパゲッティをすすり合う音。演出としては微笑ましい。
個人的にはパスタを蕎麦のようにすするのは興冷めなんだけど。絶対、恋に落ちないシチュエーションだな。
ロケ地が良いですね。
あのレンガ造りの駅舎。知っている人が見ればすぐ解るでしょう。何駅でしょうか?素敵ですね。
上野オークラ劇場
タウン誌で働いているデザイナーの桐子は学生時代のある出来事がきっかけで、異性との交際に臆病になっていたが…。おとなの女性達の揺れ動く気持ちを描く官能ドラマ!
弱腰なのです。控えめなのです。珍しくピンクタイトルが内容にピッタリ合ってますね。
トラウマを抱え弱腰になっているアラサー女と、こちらも礼儀正しい謎の弱腰中年の接近してからは進展のもどかしい恋愛は地方都市の風景を伴いとても好感の持てる物語展開。
自称元高校教師の追い求める「あの、素晴らしくないアレをもう一度」(ちょうど公開時にラジオ番組のお題だったものですけど)な話題もなかなか良い。
しかし当然ながらそれではピンク映画として成立しない。本来のピンク映画と真逆の方向性ですからね。
二番手、しじみ(一時引退と聞いていたけど復帰したのね)が東京戻りのキャリアガールで男関係もお盛んという事になっている。
物語とは交差しない地方都市の人妻(加藤つばき)が同窓生と不倫関係で、このお二人がピンク濡れ場を担当してくれる。
主人公の桐子の辰巳ゆいは初めて見ますが(今回3本立てのうち2本に出演も、本作を先に観たからね)地味ながらも清潔な美しさを持つ役と言う事でファッションは冴えない。借りてきたデート勝負衣装もぎこちないけれど、終盤に入浴シーンがありその美乳に、思わず「この役は宝の持ち腐れ」と思ったもんです。
なんと濡れ場シーンは妄想シーンの1回だけ。
しかし、あれが妄想シーンである事が解った時の安堵感。・・・現実シーンだったらそれまでの展開を覆すピンク映画展開にひっくり返っちゃう所。
パッションとは程遠い物語。ラストで僅かに感情の迸りを見せるかという桐子の疾走も緩くて緩くて好ましい。
しじみが男と別れを告げ車から降りて歩いていると、後から男が追いかけてて熱いパッションをみせる。「こういう展開にまいる女の子を探しなさい」と窘めるしじみ。まさに本作のテーマのようです。
物語に交差しない加藤つばきのアナザー・ストーリーがかなりストレートに切実でエロ担当のみならず全体のバランスを取っているように思える。「おい」と呼ばれる事に辟易としている地方都市人妻。
まぁピンク映画としては落第点。ラブロマンスとしては高得点。
ピンクは風紀に問題のあるマナーとは無関係な客層の中で観る事を強いられるので、多少凡作でも、こっちはそこまで求めてないので許せる。というか諦めちゃう。
本作は珍しく、まともなマナーが通る劇場で観たかったなと思わせる。
最近はそのような企画もあるようなので、今後も一般上映あるかもしれない。女性も安心してご覧ください。
出会いのシーンは喫茶店で「パッヘルベルのカノン」に合わせて2人がスパゲッティをすすり合う音。演出としては微笑ましい。
個人的にはパスタを蕎麦のようにすするのは興冷めなんだけど。絶対、恋に落ちないシチュエーションだな。
ロケ地が良いですね。
あのレンガ造りの駅舎。知っている人が見ればすぐ解るでしょう。何駅でしょうか?素敵ですね。
上野オークラ劇場