「中島貞夫 狂犬の倫理」
「東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯」1973年 東映 監督;中島貞夫
新婚旅行中に妹夫婦が事故死した。不審に思った達也(千葉真一)は謎を追ってアジアを駈け巡るが・・・。韓国、香港、タイでの海外ロケ、各国のトップスターとの競演など、空前のスケールで送る千葉ちゃん全盛期のアクション大作。
タイトルは東京=ソウル=バンコックと端折っているが、千葉ちゃんは釜山、慶州、ソウル、香港、バンコック、スコタイ、チェンマイ、東京と駆け巡る。
実際クライマックスはスコタイ(仇敵、松方弘樹との再会)チェンマイ(銃撃戦、セスナ機から急襲)そして日本に帰ってから(物産会社の地下室爆破)のようでしたが…
原作に菅原通済(本人名で出演)協力、三悪追放協会とある、実録物(!?)ですぜ!
菅原通済
流石に全盛期だけあって千葉ちゃんのアクションが見せ場なのは当然。特に格闘シーン。やはり白いパンツが似合います。
吊るされてのリンチ・シーンでの肉体美。これだけの肉体を持ちながら「仁義ひとりたび」の愛車はトラックじゃなくてダンプというのが勿体無い。
ところどころに見せる茶目っ気もアクションスターとしての人気の秘訣でしょう。
松方弘樹の方も2度にわたるベッドシーンで、その全盛期ぶりを見せてくれます。
各国のトップスターと言われても疎いのでよく判りません。
ノラ・ミャオ(タイの娘バリンダ)くらいなら・・・
「男はどうしてこうも闘う事が好きなの?」
「好きなわけじゃねぇ、仕方ないだけだ」と千葉ちゃん。
松方弘樹の愛人が金昌淑
「和田に謝ってください」の言葉を残し殺される。松方弘樹、謝らずに絶命。
韓国警察、金大漢に崔峰(チェ・ボン)
妹を物産会社の駐在日本人(川谷拓三)に廃人にされ復讐に燃えるタイ人・ノンはチャイヤ・スリヤンという方。
上記の中で一際輝くのがチェ・ボンさん。カタコトの日本語を静かに語る雰囲気と、さえないおじさんぽいのにアクションがキレる。韓国スターにありがちなキャラなのでしょうか。
カッコ良かったよチェ・ボンさん。
荒木一郎が音楽担当。突如現れるド派手な劇伴に驚きながらも大いに盛り上がる事ができ、笑みが零れます。
結局、大活躍の千葉ちゃんも、菅原通済翁からしてみれば、「若い者はあのくらい元気があった方が良い」で片付けられちゃうラストが秀逸。
あくまで謎の老人で、金子信雄(もう絶対悪役に違いないと思ったのに)は悪徳物産会社に菅原翁が送り込んだ捜査員だったのね。
腕の立つチェ・ボンさんや老獪で飄々とした菅原翁。
若き熱血アクションスター以上にカッコ良いです。ホント。
タランティーノ脚本の「トゥルー・ロマンス」にポスターが登場したり、世界中のアジア映画マニア垂涎の1本だそうです。
また、日本・香港・韓国・タイそれぞれの公開バージョンがあるらしい。見てみたいですね。
シネマヴェーラ渋谷
「東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯」1973年 東映 監督;中島貞夫
新婚旅行中に妹夫婦が事故死した。不審に思った達也(千葉真一)は謎を追ってアジアを駈け巡るが・・・。韓国、香港、タイでの海外ロケ、各国のトップスターとの競演など、空前のスケールで送る千葉ちゃん全盛期のアクション大作。
タイトルは東京=ソウル=バンコックと端折っているが、千葉ちゃんは釜山、慶州、ソウル、香港、バンコック、スコタイ、チェンマイ、東京と駆け巡る。
実際クライマックスはスコタイ(仇敵、松方弘樹との再会)チェンマイ(銃撃戦、セスナ機から急襲)そして日本に帰ってから(物産会社の地下室爆破)のようでしたが…
原作に菅原通済(本人名で出演)協力、三悪追放協会とある、実録物(!?)ですぜ!
菅原通済
流石に全盛期だけあって千葉ちゃんのアクションが見せ場なのは当然。特に格闘シーン。やはり白いパンツが似合います。
吊るされてのリンチ・シーンでの肉体美。これだけの肉体を持ちながら「仁義ひとりたび」の愛車はトラックじゃなくてダンプというのが勿体無い。
ところどころに見せる茶目っ気もアクションスターとしての人気の秘訣でしょう。
松方弘樹の方も2度にわたるベッドシーンで、その全盛期ぶりを見せてくれます。
各国のトップスターと言われても疎いのでよく判りません。
ノラ・ミャオ(タイの娘バリンダ)くらいなら・・・
「男はどうしてこうも闘う事が好きなの?」
「好きなわけじゃねぇ、仕方ないだけだ」と千葉ちゃん。
松方弘樹の愛人が金昌淑
「和田に謝ってください」の言葉を残し殺される。松方弘樹、謝らずに絶命。
韓国警察、金大漢に崔峰(チェ・ボン)
妹を物産会社の駐在日本人(川谷拓三)に廃人にされ復讐に燃えるタイ人・ノンはチャイヤ・スリヤンという方。
上記の中で一際輝くのがチェ・ボンさん。カタコトの日本語を静かに語る雰囲気と、さえないおじさんぽいのにアクションがキレる。韓国スターにありがちなキャラなのでしょうか。
カッコ良かったよチェ・ボンさん。
荒木一郎が音楽担当。突如現れるド派手な劇伴に驚きながらも大いに盛り上がる事ができ、笑みが零れます。
結局、大活躍の千葉ちゃんも、菅原通済翁からしてみれば、「若い者はあのくらい元気があった方が良い」で片付けられちゃうラストが秀逸。
あくまで謎の老人で、金子信雄(もう絶対悪役に違いないと思ったのに)は悪徳物産会社に菅原翁が送り込んだ捜査員だったのね。
腕の立つチェ・ボンさんや老獪で飄々とした菅原翁。
若き熱血アクションスター以上にカッコ良いです。ホント。
タランティーノ脚本の「トゥルー・ロマンス」にポスターが登場したり、世界中のアジア映画マニア垂涎の1本だそうです。
また、日本・香港・韓国・タイそれぞれの公開バージョンがあるらしい。見てみたいですね。
シネマヴェーラ渋谷