「デッド・フレンド・リクエスト」

「未体験ゾーンの映画たち2017」

「デッド・フレンド・リクエスト」2015年　独　監督：サイモン・ヴァーホーベン

女子大生のローラはSNSの友達から削除したことが原因でクラスメイトに自殺されてしまう。しかもその日からローラの友達が1人、また1人と無残な死を遂げ始め･･･。

SNSを題材にした、しかもドイツ・ホラーという事で興味深々。
ただSNSがきっかけでも不可解な現象は悪魔とか呪いの方面に行ってしまったのはどうしたもんか。



そもそも、驚かせる系のホラーは好みじゃない。
ドキっとさせられる事の連続。
何回もビクつかされて、そら、もうそろそろ来るぞ来るぞと身構えていてもやっぱり来たら座席でビクっとさせられてしまうのは何だか不愉快になってくる。
怖いんじゃないんだもの、びっくりしただけなんですもの。
退会したくてもできないとか、IT関係のウイルスやスパイウェア的な現象などでホラーとして怖くなる要素は多いだけに、驚かし系に走ったのは残念。
ホラーとして造形的なセンスも所々感じる事が出来る。



ローラも言っていたけどマリーナのページにUPされてる動画は才能あり。
あれだけのクオリティーのものを挙げていれば、例えリア充の連中にドン引きされても多くのファンが付きそうだ。



呪いの目的はローラの友達を減らしてローラを孤独にさせる事にあるから、ローラ自身の身は安全。終盤、それに気付いた男友達（こいつがまた登場から胡散臭い全身タトゥー男)のマッドな行動で一瞬、面白くなるかなと思ったが、すぐ殺られちゃうんで、なんとも･･･

呪いの連鎖みたいなイメージを残すラストも、何か違うんじゃないかと思う。

主人公ローラは確かに美人だと思うが、これもまたあまり好みじゃない。
アメリカ映画っぽくて、ドイツらしさもあまり無いように思う。
FaceBookってまったくやらないんだけれど、面倒くさそう･･･

マリーナの動画の世界観が好ましかったので救われた。



　

ヒューマントラストシネマ渋谷