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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ラ・ラ・ランド」

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「ラ・ラ・ランド」2016年 米 監督:デイミアン・チャゼル

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

評判良すぎて、ついつい自分も「今年観たい映画」ということにしてしまっていたけれど、公開と同時に「今年見ておかなきゃいけない映画」に変わってきちゃった。
重い腰を上げて義務感と期待感で鑑賞。

やってもうた!
ぜんぜん乗れない。最悪だった。
乗れなかった理由はいろいろ考えられる。

まず作品の出来に関係ないところでは、ほぼ満席の指定席。隣に来たご婦人の香水の匂いがキツくて2時間拷問のようだった。もし通路側の席だったら途中退席していたでしょう・・・という環境の問題。
そして当然、期待しすぎのハードル高。どんだけめくるめく夢の世界に連れてってくれんのかと思っちゃったのが間違いだったようです。
ただ、それだけでは無さそう。
主人公の2人に魅力を感じれない。
エマ・ストーンは目ばかり大きくて犬コロみたいだし、中途半端にいかつい身体つきがシャツの下に潜んでいるライアン・ゴスリングに全く粋さが感じられない。おイモさん。
エマ・ストーンの方は観ているうちにだんだん慣れてきて後半はキュートとさえ思えるようになったが、これは自分が全般的に女優に対して甘々な体質だからでしょう。
ライアン・ゴスリング、「ドライバー」は良かったから期待したんだけど・・・。こういうのは似あわないのでしょうか。いや「ドライバー」にしてもルックス的には厳しかったかも。

ミュージカルの楽しさを感じる事が出来ずに終わっちゃった。
不自然に歌いだすミュージカルは目一杯クサく徹底したほうが良いのでしょう。
ドラマパートとミュージカルパートの割合ももっと歌いまくり踊りまくった方か吹っ切れるのでは?
タップダンスの前に靴を履き替えるギャグは良く出来てて面白いけど(エマ・ストーンの仕草のキュートさが救い)そいういうの要らないですから。

オープニングの高速道路にしたって壮大だなとは思うけど絵が美しくない。
プラネタリウムももっとお目々キラキラの夢見少女趣味で良さそうだ。せっかく「ラ・ラ・ランド」って素敵なタイトルなんだから。
敢えて昔ながらのフィルムで撮るというアプローチは本来歓迎すべき試みだけど、夢のミュージカルなら最新技術で魅せて欲しい。どうやらあまりの評判に製作者側の方向性を自分が勝手に取り違えてしまったようですね。

もうひとつ致命的なのはロックもジャズも使われている音楽に魅力を感じれない。

劇場を出たら、レンタル屋に走ってフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースで口直しがしたくなった。
それもこれも鑑賞環境のせいでしょうか。
すみません、アステアで勉強しなおしてから、DVDで再挑戦してみたら違うかもしれません。

最終章、5年後のセバスチャンの店での再開から妄想と現実が交錯する場面は映画としてとても良かったです。
でも望んでいたのはミュージカルの楽しさだったもんですから・・・



ユナイテッドシネマ豊洲

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