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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「お嬢さん」

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「お嬢さん」2016年 韓 監督:パク・チャヌク
THE HANDMAIDEN

日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師たちの集団の手で育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。スラム街から彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て秀子との財産目当ての結婚をしようと企んでいた。結婚した後に秀子を精神病院に送り込んで財産を奪う計画を進める伯爵だが……。

韓国映画がどんどん凄くなってるようです。
亜細亜近親憎悪で褒めたくないけれど、やはりパク・チャヌク監督は面白いものを提供してくれます。
パク・チャヌク作品は好きな物もそうでない物もあるけれど、全ての作品、面白い事だけは間違いない。



韓国側が撮る日本統治下の朝鮮でドキドキしたけどそこは大丈夫。
お嬢さん秀子と侍女・珠子(スッキ)の女優さん、キム・キム・コンビが異なるタイプでそれぞれ素敵。
キム・テリは所謂アイドル顔で可愛い。キム・ミニは顔の造作以上に匂い立つような美しさがある。
それだけでも満足だったが秀子の幼少期の子役がまたまた可愛いくて・・・4文字!

とにかく絵が綺麗。
豪邸、庭、景色の美しさから繋がるからこそなのか、視覚からくる百合シーンからは馨しい匂いまでが感じられたぞ。



「イノセント・ガーデン」のような懲りすぎた絵作りは影を潜め、こなれた感じで好感。
エロ度はかなり高いけど欲情的ではない。秀子天性の貝合わせ!

三章からなる構成。
一章で早くもドンデン返し。
二章以降での種証しがそれぞれに見事。
朗読会の背徳的エンタメは数多のSMショーも敵わない。



三章、スッキが純なだけに”焚書坑エロ”シーンは爽快。
作男の詐欺師・藤原伯爵はカタコト日本語の嫌味な奴なので初夜の種明かしが良かった。

ユーモアもとても自然で笑いが起こる。

叔父のド変態ぶりも楽しむべき要素として優れキャラだけれど、確かにああいう役は若い俳優さんでは難しいですね。

お嬢さまのビンタに痺れます。

武智鉄二や鈴木清順、実相寺昭雄も舌をまく官能美。



パク・チャヌク作品の中でも面白くて好きな作品でした。
面白いけど微妙なのが「渇き」
面白くて好きだけど難もあるのが「イノセント・ガーデン」
面白いけど好きじゃないのが「オールド・ボーイ」
年内に「親切なクムジャさん」を借りて見る事をここに宣言。
当面、韓流はパク・チャヌクだけに留めておこう。




TOHOシネマズシャンテ

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