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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「県警対組織暴力」

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「抗争と流血 東映実録路線の時代」

「県警対組織暴力」1975年 東映 監督:深作欣二

暴力団抗争が続く地方都市。県警のエリート警部補・梅宮辰夫、ヤクザとズブズブの腐敗デカ・菅原文太、文太と奇妙な友情で結ばれる地元ヤクザ・松方弘樹が火花を散らす実録路線の最高峰。ヤクザも警察も紙一重、本当の悪はどっちだ!?拓ボンの違法取り調べ。成瀬正孝の壮絶な最期等々、ピラニア軍団も大活躍。



やっと観た、実録路線の傑作❗

拓ボンが取調べでボコられ、ひん剥かれる件から便所便宜の女房との立ちバック。「もう少し品良くできんか?」








「こんにちは赤ちゃん」に乗せての刺殺。あらためて、梓みちよって上手いな。

菅原文太シブすぎだろ。
信頼していた松方が約束を反故にして(手錠をはずす)裏切り行動に出た時の哀しげな表情がなんともいえない。





それにしても皆さん、喧嘩好きだな。





松方さん、渡瀬さんの追悼の意味で普段あまり観ない東映ヤクザ映画を続けて観てきた。正直、どれもこれも面白い事には面白いんだけれど、ヤクザの暴力性が今一、こちらの嗜好とそぐわない違和感を感じてた。でも、やっぱり深作欣二やね。
そんな私でも暴力団のバイオレナスをカッコ良く見せる域まで持っていくのは実録路線の本作や「仁義なき戦い」シリーズ。掛け値なしに面白い。



他にも見所は、文太の嫁である中原早苗が警察に乗り込んで夫婦間の愚痴をまくしたてたり、池玲子と文太のベッドシーンなど。




いや、ベッドシーンといえば松方弘樹のドS狂犬ぶりの方が強烈だけど。


一番驚いちゃうのは、現場たたき上げの文太がエリート警部補の辰兄に「歳いくつになった?」と問うシーン。
梅宮辰夫、ヌケヌケと29だと言いやがった。すげぇ29があったもんだ。






そんなエリートもあっさり企業上司と職が変わって、暢気にラジオ体操をするなど上手いキャラ設定。
一方、文太の最期は、ああでなくっちゃ行けないという最高の形。

これは定期的に鑑賞したい作品ですね。また、やってたら足を運んでみましょう。



シネマヴェーラ渋谷




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