「福間健二映画祭」
「急にたどりついてしまう」1995年 タフ・ママ 監督:福間健二
東京郊外の町を舞台に、ソーセージ屋で働く青年を軸にして人々の息づかいを捉えていくリアルライフ・ムーヴィー。
ソーセージ屋の工場で働く信次の趣味は歩くこと。工場では孤児として育った正夫に慕われ、アパートには素姓の知れぬ衆木という男が居候している。ある日、信次が部屋に帰ると、衆木とこの町を出る約束をしているという女の子・リサがいた。二人は名前の告白ゲームをして衆木の連絡を待ち、深夜に待ち合わせ場所に行くが、いったん衆木の車に乗り込んだリサは結局この町に残ることになる。数日後、信次は飲み屋でリサと再会し、酔ったリサは一人暮らしの身の上を語った。その頃、リサの幼なじみで立川ピストルズというグループのリーダーだったテルオが町に戻ってくる。
父親譲りの放浪癖男と面倒臭そうな女子とそれに輪を掛けて面倒臭そうなその元彼。元彼は単なる馬鹿ですけど・・・
放浪癖と言っても男は劇中、国立市を散歩するだけで留まり続けるばかりなのだけれど、それでも充分、青春ロードムービーの香りがする。
長身の伊藤猛はポッケに手を突っ込んで歩くだけで充分映画的。
松井友子も袖を抜いて服を回したり、好きなロックに陶酔して回転ダンスしたり、面倒臭そうな女を映画的に演じていて良い。
劇伴らしからぬ音楽の使い方が面白い。
タイトル秀逸で詩人である監督の詩集タイトルを使ってる。
各章立てにも詩的なタイトルが付く。
「この町で、夢のかたすみで」「目をさましてからも」「理由はそれだけではないが」「急にたどりついてしまう」
時折、詩人らしく文学的になりすぎるのが難。
ソーセージ工場、先輩(田中要次)と信次(伊藤猛)と信次を慕う正夫(今泉浩一)
正夫と生き別れた姉は舞踏家で公園で踊っている。
・・・急にたどりついてしまう。
ポレポレ東中野
「急にたどりついてしまう」1995年 タフ・ママ 監督:福間健二
東京郊外の町を舞台に、ソーセージ屋で働く青年を軸にして人々の息づかいを捉えていくリアルライフ・ムーヴィー。
ソーセージ屋の工場で働く信次の趣味は歩くこと。工場では孤児として育った正夫に慕われ、アパートには素姓の知れぬ衆木という男が居候している。ある日、信次が部屋に帰ると、衆木とこの町を出る約束をしているという女の子・リサがいた。二人は名前の告白ゲームをして衆木の連絡を待ち、深夜に待ち合わせ場所に行くが、いったん衆木の車に乗り込んだリサは結局この町に残ることになる。数日後、信次は飲み屋でリサと再会し、酔ったリサは一人暮らしの身の上を語った。その頃、リサの幼なじみで立川ピストルズというグループのリーダーだったテルオが町に戻ってくる。
父親譲りの放浪癖男と面倒臭そうな女子とそれに輪を掛けて面倒臭そうなその元彼。元彼は単なる馬鹿ですけど・・・
放浪癖と言っても男は劇中、国立市を散歩するだけで留まり続けるばかりなのだけれど、それでも充分、青春ロードムービーの香りがする。
長身の伊藤猛はポッケに手を突っ込んで歩くだけで充分映画的。
松井友子も袖を抜いて服を回したり、好きなロックに陶酔して回転ダンスしたり、面倒臭そうな女を映画的に演じていて良い。
劇伴らしからぬ音楽の使い方が面白い。
タイトル秀逸で詩人である監督の詩集タイトルを使ってる。
各章立てにも詩的なタイトルが付く。
「この町で、夢のかたすみで」「目をさましてからも」「理由はそれだけではないが」「急にたどりついてしまう」
時折、詩人らしく文学的になりすぎるのが難。
ソーセージ工場、先輩(田中要次)と信次(伊藤猛)と信次を慕う正夫(今泉浩一)
正夫と生き別れた姉は舞踏家で公園で踊っている。
・・・急にたどりついてしまう。
ポレポレ東中野