「ベイビー・ドライバー」

「ベイビー・ドライバー」2017年　米　監督：エドガー・ライト

天才的なドライビング・センスを買われ、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、“ベイビー”(アンセル・エルゴート)。そんな彼が最高のテクニックを発揮するための小道具は、完璧なプレイリストが揃っているiPodだった。子供の頃の事故の後遺症で耳鳴りが激しい“ベイビー”だったが、音楽にノって外界から完璧に遮断されると耳鳴りは消え、イカれたドライバーへと覚醒する。だがある日、運命の女性デボラ(リリー・ジェームズ)と出会った彼は、犯罪現場から足を洗うことを決意。ところが彼の才能を惜しむ組織のボス(ケヴィン・スペイシー)にデボラの存在を嗅ぎ付けられ、“ベイビー”は無謀な強盗に手を貸すことになる……。



カーアクション・ミュージカルのシンクロ性は評判通りで楽しめる。そこにさらなるプラスアルファ要素が良かった。








最初、主人公が若すぎると思ったが、すぐに保護者目線で入り込めた。



本当はT・REXの事も良く知らないベイビー。彼の人生・恋愛を素直に応援できるので、落し前の付け方と良質なハッピーエンドが気持ち良い。
ベイビーの払った代償(完治しないとして)は本来悲惨なはずだけど、それも聾唖のジョセフとの生活を描く事で希望が見える。







The Jon Spencer Blues Explosion - Bellbottoms (official video)

Carla Thomas - B-A-B-Y


Tyrannosaurus Rex, Debora, Single 1968

Beck - Debra

今回、解ったのはやはり「ハーレム・シャッフル」はストーンズ・ヴァージョンが一番良い。
作戦会議に「エジプシャン・レゲエ」が意外と合うので嬉しい。
「ホーカス・ポーカス」で上げ上げ。ライブ・ヴァージョンならもっと･･･
久しぶりに「ブライトン・ロック」を聴いた。
デボラの妹がメアリーっていう設定もイカシテル。


音楽に不満を覚えた「ドライヴ」を遥かに越えてきた。
知らない曲も沢山あったのでOSTで復習しましょう。







さらにプラスアルファ要素は、せいしゅん・れんあい。
女子品質も「ドライヴ」に負けない。こっちは若いよ。リリー・ジェームズ
ベイビーとデボラと急接近する過程がかわゆい。

ベイビーの放つ別れ際の台詞は「カッコ良すぎるだろ」と思いましたが、よくよく考えるとこれは意味深い。泣けてくるね。（鑑賞中の涙腺決壊は大丈夫でしたけど）
良く出来た作品。そして解りやすいのが良い。

公開規模が意外と小さく勿体ない。












ＴジョイPRINCE品川