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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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安部公房 「砂の女」

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老眼を理由に活字離れ読書離れに甘んじている・・・
久しぶりに会った人に「あれだけ活字中毒だったのにどうしたんですか?」と言われてしまった。

「アヴァンギャルド・ニッポン」の企画のおかげで10年越しに漸く読んだ「砂の女」

比喩がやたら多いな。解りやすい比喩。解らないけど比喩だろうという比喩。きっと気付かない比喩もあり。
安部公房さんは女の描写や比喩にやたら共感を憶えてしまう。

映画の方を先に観てしまったけれど、映画鑑賞から既に10年経過していて記憶も薄れているはずだから頃は良いと思ったんだけど。
岸田今日子さんがあまりに鮮烈なため読んでいると、グングンとイメージが沸いてきてしまう。
これだから、良い作品は原作読書→映画の順を支持する者だが、これを読了して20分後に映画再鑑賞。
映画の項でも記したが、安部公房「砂の女」は映像にして完成形となったと考えたい。
抽象的小説の映像という具現化。そんな危なっかしい事をやりこなしてしまう傑作なのだな。映画も小説も。

続いて「他人の顔」も読もうとしたけど入手そびれて断念。結局、夏の間読んだのはこれ1冊だけ。
読みたい本が無いわけではなく、たまに購っているが貯まる一方だ。
老化現象の一つで車中読書ができなくなったのが一番痛い。最近、車中はもっぱらradikoばっかりだ。
時間と場所を作らなければなりません。
読書の秋に向けていい場所を見つけはしたんですが・・・・


あ、ちなみに読んだTOP画像の箱入り古本では無く新潮文庫。
映画の烏が表紙カバーになってる現在のもの。
「安部公房」文庫本のイメージはこっちなんだがな。




砂の女 (新潮文庫)著者 : 安部公房新潮社発売日 : 2003-03ブクログでレビューを見る»

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