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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「エル ELLE」

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「エル ELLE」2017年 仏 監督:ポール・ヴァーホーヴェン

ゲーム会社でCEOとして働くミシェル(イザベル・ユペール)は、ある日自宅で覆面を被った男に襲われる。自分のペースを崩さず日常生活を送るミシェルだったが、襲われた記憶がフラッシュバックし彼女を蝕み始める。犯人は身近にいるようだ。自分をもてあそんだ犯人の正体を突き止めるべく、周囲に探りを入れていくミシェルだったが、やがて自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされ、周囲を巻き込み波乱を巻き起こしていく―。



衝撃作と言われているこちら、鑑賞後にいろいろ考えているとどんどん味が出てくるスルメ映画でした。

イザベル・ユペールの「私は私よ」強さの秘密?
ミッシェルの背景。父親の猟奇的犯罪、エロゲー製作会社の社長と、鑑賞中は突拍子無さ過ぎる感があったけれど・・・それも少しづつ受け止められるように。
今回、勿論、例によってユペール目当の鑑賞。
演じるキャラは「ピアニスト」以来、かなり通じる点が多いようです。
彼女の魅力は美醜のバランスにあると思うのですが、今回はカッコ良すぎるためか美の方が勝り過ぎていますかな。






他の女優陣も悉く良い。
特に共同経営者アンヌのアンナ・コンシニ。熟可愛い。
同性愛を彷彿させるシーンさえある親友ですが、その関係にもけしからぬ秘密が。







あまりに敬虔すぎるレベッカ(ヴィルジニー・エフェラ)も最後の一言にゾクっとさせられましたし。





別れた旦那の新しい若い恋人さんも気になります。
ミッシェルがする彼女にちょっとした意地悪。


男優もそれぞれにクズっぶりを演じて良い。
息子ヴァンサンのジョナ・ブロケ、可愛い。






やっかいなお母様も奔放です。


ミッシェルが友達夫婦と食事の席でレイプ被害のカミングアウトするシーンこそが象徴的。

結局はこれ、レイブ・ブラコメなのね。息子のベビー誕生まで気付かなかった。
あまりあからさまに笑う事は憚られるのでグッとこらえてほくそ笑みましょう。
サスペンスの楽しみ(勿論それもちゃんとある)はとっとと片づけて後半、本題に入っていきます。

こちらの監督作品「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」「氷の微笑」と・・・
「氷の微笑」以外はなかなか個人的に守備範囲に入らないエンタメ作品ですが、どうやら一筋縄のエンタメ作家では無いようです。
機会があれば観てみたくなりました。

しくじった時、女上司にちん○見せて解雇逃れられるってのはラッキーやね。







TOHOシネマズ新宿


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