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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「連続不倫Ⅱ 姉妹相姦図」

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「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー」

「連続不倫Ⅱ 姉妹相姦図」2007年 新東宝 監督:福原彰
プリントタイトル「欲情人妻姉妹」

人妻の栄子は数年前に別れた年下の不倫相手満生と偶然再会する、それも最愛の妹の婚約者として・・・。長回しを多用した映像で抜き差しならぬ男女の関係を息がつまるような緊迫感で描く。福原彰監督が前作に続いて「人妻もの」(不倫ドラマ)で内容とスタイルのさらなる純化と徹底を試みた。

9月鑑賞分




劇場で奇しくも2回見て大気に入りになった「うずく人妻たち 連続不倫(Etude)」の福原彰の2本目不倫ドラマという事でかなり期待してハードル上げまくっていたにも関わらず、本作は今回の特集で見た(5本に留まったけど)中ではダントツに良かった。



もうなるようにしかならない男女(速水今日子と千葉尚之)がなるべくしてなる際の堪らない緊張感。ちなみにOVタイトルは「どうしても、それが欲しくてたまらない」である。珍しく合うな。



再会から再び男女の関係になるあたりまでは一切劇伴は流れていなかったと思う。
間男発覚で絶望のどん底に陥る妹(淡島小毬)ここからは大変重苦しい内容になって行く。そこで一転流れ出す癒し系の劇版。使い方が心憎すぎでしょう。
音楽は大場一魅。



やはり速水今日子の演技は安心できるし、良い雰囲気を持ったピンク熟女優である。



そして、脱いでも脱がなくても、いつも気になっている淡島小毬がド嵌り役。亭主の不倫にヤケになり会社上司に自ら抱かれる。ちゃんと裸も濡れ場もあるけれど、この人の場合はそこはどうでも良いという珍しい佇まいのピンク女優さんです。

若妻に正直に自分たちの間柄を話すと、めちゃくちゃ本気な満生に「あんた、あの子を殺す気?」という姉・栄子の台詞、刺さるなぁ。
前作Etudeも不倫を扱った名作だったけれど切り口がまったく違う。
前作では寛容に妻を赦した亭主の言動に震えたが、今回は亭主に対する赦しは一切無く、無視状態。
育ってきた環境と姉の病気という条件が揃ってはいるものの今回の赦しはあくまで肉親に向かっている。



シビアな内容だけに若手男優(千葉尚之)の筋肉質な裸も好感度高くエロ度を上げているかも。顔は兎も角。

非常にレベルの高いピンク映画を鑑賞できて良かった良かった。

本特集、あとは堀禎一の「したがるかあさん、若い肌の火照り」を年ぶりに再鑑賞したかったのだが、それは敵わず・・・






ラピュタ阿佐ヶ谷


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