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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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池袋演芸場十二月上席 昼の部

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2017(平成29)年12月10日
池袋演芸場十二月上席 昼の部
二代目立花家橘之助襲名披露興行

開口一番 柳亭市若 「寿限無」
古今亭志ん吉 「無精床」
三遊亭歌奴 「佐野山」
マギー隆司 マジック
桂やまと 「粗忽長屋」
柳亭燕路 「もぐら泥」
林家ペー 漫談 鉄腕アトムの歌
三遊亭吉窓 「山号寺号」
三遊亭小歌 「転失気」
笑組 漫才
金原亭伯楽 「猫の皿」

中入り

襲名披露口上 三遊亭小円歌改メ立花家橘之助(三遊亭吉窓・三遊亭歌司・鈴々舎馬風)
三遊亭歌司 漫談 
林家正楽 紙切り
鈴々舎馬風 漫談 世相あれこれ
立花家橘之助 浮世節 「たぬき」他 踊り「道成寺」




なかなか寄席定席の番組表を見ても食指が動かなくなっちゃった昨今。
今回珍しく色物目当て。というか三味線漫談の三遊亭小円歌が82年ぶりの音曲大名跡を襲名ってことで異例の主任。(先代もよく主任をとったらしい)
これは良い物を見せていただきました。
膝変わりの小円歌もけっこう好きでしたが主任となると圧巻。
この人、これから益々凄い事になっていくんじゃないか?
どんどんお婆ちゃんになっていく年齢だけれども、これほど歳をとって行くのが楽しみな御婦人というのはそうは居ない。
またすぐ膝に上がる橘之助を見たくなりました。凄くカッコ良かった。同い年の観客として見守り続けたいですね。

お初の志ん吉。志ん橋師匠の処の二つ目さん。師匠の「無精床」はホント良く聴いたもんです。
久しぶりにお目にかかる噺家さんが多かった。
歌奴師。へぇ~こんな良かったっけ。相撲ネタ。マイクまで使って国技館の雰囲気を再現。佐野山をモンゴル。ウランバートル出身にしやがった。
今、大相撲はなかなかチケット取りにくい(今回のゴタゴタで人気少し落ちるかもだけど)らしいから、行けない人は寄席に来て歌奴を聴くと良い。相撲ネタやるかどうかは解らんけど。
マギー隆司も初。一門の芸風健在。
桂やまと。こちらも初。マキタスポーツっぽい。なんだか不思議といい感じ、何故だろう?無理めの粗忽長屋に妙な説得力。
柳亭燕路。凄い久しぶり。すっかり円熟。年月というのは凄えもんだな。進歩が無いのは客席のこっちだけかい。
本日橘之助の次にお目当ての色物、林家ペーさん。ギターを持たずにバッグを持って何故か鉄腕アトムを普通に歌い、最後は英語で歌うネタ。ギターを持ったペーさんの方が好きかな。こちらも年齢を重ね、顔がだんだんバカボンパパ化してきて良い。
吉窓。久しぶり、前回見た時はどのくらい髪があっただろうか。憶えていない。口上の司会を勤めるようになりましたか。
小歌。え?初めて。かなり年配なのに今まで聴いてなかった。歌坊?
笑組。こちらも久しぶり、どちらがツッコミかも記憶にないほど昔。そういえば太ってるほうは伊集院光と旧知の仲だってのをラジオで聴いたな。
伯楽。このネタお得意ですよね。マクラ、志ん生と文楽の骨董趣味。煙草入れの噺が聴けて良かった。

さていよいよ披露口上。今席、交互出演の中で休日というのもあるけど、やはり口上は馬風師のが良いと思ってこの日を選んだ。正解。
特に今回は美人女流芸人の披露なので想像通りのバレネタを炸裂してくれて嬉しい。絶対こういう事言うだろというのを見事に言ってくれる。様子のいい主役の口上では男女問わずお決まりか。

歌司師も超久しぶり。歳とったなぁ。こっちもだけどさ。
お目出度い日で漫談で下りちゃった。
もう正楽の紙切りいつも同じなのがホント嬉しい。最早、紙切りの第一人者ですから。相合傘、大相撲、円歌、橘之助。
馬風師。歌司師が漫談で下りたからどうするのかなと思ったが、やっぱり漫談で下りた。もっともこの人は漫談が一番嬉しい師匠ですから。

そんで、橘之助さん。
「たぬき」では鳴り物太鼓のやまと師と共演。これが凄い。
やまと師、望月流ですって。落語の何だか良い感じの秘密が知れた気がした。
小円歌さんの決まり文句。「これだけの芸者上げたら木戸銭じゃ済まない」まさにその通りで貧乏庶民は芸者遊びなんぞ夢のまた夢ですから、たまに寄席で橘之助を見に来るのもよござんすよ。

昼夜入替無しだけれど明日はドッグで今夜から絶食なので。
幕の向こうで再び三本締めてる声を聴きながら帰りましたとさ。


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