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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「闇を裂く一発」

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「シネマヴェーラ的大映男優祭」
【傑作警察映画】

「闇を裂く一発」1968年 大映 監督:村野鉄太郎

ライフル射殺魔と警官たちの息詰まる攻防をシャープに描く傑作サスペンス。うだるような真夏の空気のなか、射撃で五輪を目指す若い警官とベテランが反発し合いながらも犯人を追い詰め、クライマックスの野球場で緊張が頂点に達する。極度の頭痛もちといった犯人像も興味深い。

今回の鑑賞目的は昭和40年代(1968)の東京オリオンズ対阪急ブレーブスの試合を渋谷で見る事。



射撃に近代五種、メキシコ五輪目指す警視庁体育会系若手対殺人課熟練刑事の構図はそのまま熟練俳優対新星ホープ俳優になってる所が面白い。
世代間でなんとなく煙たかったり、苦々しく思ってたり、反目しながらも次第に認め合いみたいな?
若手がスポーツマンで素直だから良いのだな。先輩の噂話の最中、急にストレッチ体操始めたり脳みそ筋肉的な体育会系。


若いにもほどがある峰岸徹(峰岸隆之介くん)

山さんの原形・露口茂と芸が完成している加藤泰に第二子の誕生を待つ刑事を地味ながらいい味で演じる高原駿雄。
対してあまりに若い峰岸徹、平泉成、青山良彦。(青山さんは良く知らない)
平泉成は牛乳補給が可愛かったよ。



露口茂といえば「太陽にほえろ!」の山さんでブレイク。この時点ですでに芸の方向性が確定付けられていた。彼にとっては重要な作品なのかも。知らんけど。

そうそう、その山さんの勘も狂わす眼鏡女医の浜田ゆう子さんがメチャメチャ色っぽかった。浜田ゆう子?、メモメモ.....



そして、昭和40年代(1968)の東京スタジアム。東京オリオンズ対阪急ブレーブス。
東京スタジアムのロケがあんなに長いとは感激。遠景ながら試合の様子も沢山見られる上、裏方の様子までも。これはお宝。


東京オリオンズ、専修大の坂井勝二(後に大洋)投手の投球フォーム。
ロペスの打席のネクストサークルにアルトマン
うぐいす嬢の阪急矢野コール、背番号23には涙チョチョ切れたわ。



海星の池辺、上尾の山崎。片仮名表記のダイゴは東京スタジアム名物。ロッテになるまではオリオンズファンでした。ロッテになってからはブレーブスに宗旨替え。福本の2番で名を馳せた大熊が1番ですね。他球場で江夏が巨人を倒しているのも良かった。
あれ?他球場、アナウンスでは確かに巨人阪神戦だったけどスコアボードは巨人対アトムズですね。ドンマイ!

スコアボード係の今福将雄が犯人占拠を知らせるためわざとボード掲出を間違える。代打ウエンディのところ石井。これは石井晶ですね。まったく当て馬扱いですが、この石井晶選手は地元足立高校出身。粋な計らいなのか偶然なのか。

失礼、失礼。
刑事モノとしての魅力もあるんだけどどうしても野球の方が気になっちゃって.....
本来、語りたい頭痛薬バリバリ齧る佐藤允の怪演ぶりは言うまでも無し。「いい腕してんな」






シネマヴェーラ渋谷

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