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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ゾンビ&ザ・ナイト・トレイン」

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「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2018」

「ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン」1991年 芬 監督:ミカ・カウリスマキ

遠く離れた異国の路上で青白い顔をした男が目を覚ます。男の名は”ゾンビ”。かつては天才ベーシストとして名を馳せたが、鏡に映る姿みはその面影もない。ふと我に返り自らに問う。何故見知らぬ土地を彷徨っているのか・・・。ブラック・サバスの楽曲が放浪者の哀愁を誘う。親友役にはフィンランドの名優マッティ・ペロンパーが出演。



破滅への憧れと実践。


ゾンビは主人公のあだ名であってミカ・カウリスマキのホラー映画じゃないのね。いや、ある意味ホラーだけど。
最初ゾンビは好物なダメ男と見ていたけれど、ベースを弾かせりゃ才能に恵まれ、良い友達と素敵な彼女に恵まれ・・・(彼女を奪われて腹いせに新しい男の足を蹴るなんていい所なんだけど、これは彼女のさや当てで復縁してしまう)
それでも解っちゃいるけどやめられない。人間の業に留まれば良いのだけれど、「破滅への憧れと実践」なんて言葉が浮かんできてしまうとなんだか白々してきてしまう。






それでもユルユルと滲み出る謎めいたユーモア。
多くの作品を見てるわけじゃないけど自分としてはアキよりミカ兄ぃの方が好みなのかも。(もっともされは根っからのマイナー好みによるだけの事かもしれない)

ノーザンライツな風景とブラック・サバスの楽曲をはじめとする音楽がやっぱり素晴らしい。
ブラック・サバスってからどんだけヘビメタなんかと思ったら、こんな曲もあるのね。SOLITUDE
ブラック・サバス・ファンの方に聞いてみたら、ビル・ワールドの歌うバラードで「OZZYが歌わないとsabbathも別物」なんだそうな。



イスタンブールに渡って終始うしろで騒音のように鳴り続ける民族音楽も良い。




マッティ・ペロンパーの役が本当に良い人で嬉しくなる。




Black Sabbath - Solitude (lyrics)




渋谷ユーロスペース


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