「真赤な恋の物語」

「ニッポン・ノワール」

「真赤な恋の物語」1963年　松竹　監督：井上梅次

麻薬密輸を調査するためキャバレーに潜入した刑事は、支配人の情婦の歌手に近づくが･･･。井上梅次が「カルメン」を翻案した一本。魔性の女に溺れ身を滅ぼす刑事に吉田輝雄、暗黒街に君臨する片目と呼ばれるボスに大木実、そして男から男へ気まぐれに移っていく和製カルメンに岡田茉莉子。

岡田茉莉子のムチムチ
1963年ともなると岡田茉莉子もキャバレー歌手で違った側面を見せてくれるんかなと思ったけど、結局基本同じキャラだった。つまり満足。


それにしても･･･
まさかノワール特集でこれほど笑わせて頂けるとは思いませんでした。
最初から最後まで岡田茉莉子カルメンに翻弄される吉田輝男の生真面目顔に爆笑。
これ、面白すぎでしょ。
吉田輝男ってどうしてこうも観客を笑わしにかかるかな。これじゃ、並の喜劇役者はたまったもんじゃないだろう。

フィルム褪色激しくその名の通り真赤な物語になってた。



シネマヴェーラ渋谷