「ポルノレポート 変態」1976年 日活 監督:木俣堯喬
仙石乱月は縛り絵を得意とする絵師であり、今日も妻・キクをモデルに酒をあおりながら、その妖艶で甘美な退廃した世界を写し取っていく。乱月は更に、愛人マキも引きずり込み、三つ巴の性宴を繰り返し……監督・脚本、木俣堯喬、主演・珠瑠美の夫婦で魅せます。
オムニバス作品
第一部は明治の責め絵師仙石乱月の妻による愛人殺傷事件
第二部が戦中戦後の暴行魔、小平義雄
第三部が昭和の稀代の暴行魔、大久保清。
第一部は小平-大久保の暴行ラインとニュアンスが違うが変態という括りにされているようだ。
大久保清のパートが極端に短いものの絞首刑へのエンディイングにうまく継がれていく。
第一部の若い愛人に橘雪子(クレジット橘ゆき)ここでの橘雪子の肉付き具合は絶妙の塩梅で仏像のような顔立ちと体形から明治のお嬢様感があって良いのです。
吊られ突かれる橘雪子の足だけを狙ったショットがエロカッコいい。つま先立ちから一瞬宙に浮き着地するリズム。
すると第二部では被害女性二人の赤い靴下のつま先、首を絞められ生気が消える瞬間を映し出す。
襲われる徴用学校の生徒が牧れいか。買い出し女に青木理沙。見事な襲られっぷり。
こうなると第三部も足に注目。死骸を泥土で埋めるシーン、足元にかかる泥のシーンが一番印象に残る。
足といえば稀代の暴行魔2人の走る姿。横移動の長まわしに暴行魔は体力が必要だな、と。日頃どんなトレーニングしているのかなんて考えたり・・・
小平義雄といえば若松孝二の「続日本暴行暗黒史 暴虐魔」があまりにもカルトでトラウマレベルだったので、本作は流石にそれには及ばぬが、反動形成ぶりな不気味さは充分伝わってくる。
明らかに二部・三部の連携は傑作。一部は一部でドラマとして1本に独立させたい傑作だった。
シネロマン池袋
仙石乱月は縛り絵を得意とする絵師であり、今日も妻・キクをモデルに酒をあおりながら、その妖艶で甘美な退廃した世界を写し取っていく。乱月は更に、愛人マキも引きずり込み、三つ巴の性宴を繰り返し……監督・脚本、木俣堯喬、主演・珠瑠美の夫婦で魅せます。
オムニバス作品
第一部は明治の責め絵師仙石乱月の妻による愛人殺傷事件
第二部が戦中戦後の暴行魔、小平義雄
第三部が昭和の稀代の暴行魔、大久保清。
第一部は小平-大久保の暴行ラインとニュアンスが違うが変態という括りにされているようだ。
大久保清のパートが極端に短いものの絞首刑へのエンディイングにうまく継がれていく。
第一部の若い愛人に橘雪子(クレジット橘ゆき)ここでの橘雪子の肉付き具合は絶妙の塩梅で仏像のような顔立ちと体形から明治のお嬢様感があって良いのです。
吊られ突かれる橘雪子の足だけを狙ったショットがエロカッコいい。つま先立ちから一瞬宙に浮き着地するリズム。
すると第二部では被害女性二人の赤い靴下のつま先、首を絞められ生気が消える瞬間を映し出す。
襲われる徴用学校の生徒が牧れいか。買い出し女に青木理沙。見事な襲られっぷり。
こうなると第三部も足に注目。死骸を泥土で埋めるシーン、足元にかかる泥のシーンが一番印象に残る。
足といえば稀代の暴行魔2人の走る姿。横移動の長まわしに暴行魔は体力が必要だな、と。日頃どんなトレーニングしているのかなんて考えたり・・・
小平義雄といえば若松孝二の「続日本暴行暗黒史 暴虐魔」があまりにもカルトでトラウマレベルだったので、本作は流石にそれには及ばぬが、反動形成ぶりな不気味さは充分伝わってくる。
明らかに二部・三部の連携は傑作。一部は一部でドラマとして1本に独立させたい傑作だった。
シネロマン池袋