「女のつり橋」

「"キネマ洋装店”コラボ企画　美しい女優・美しい衣装」

「女のつり橋」1961年　大映　監督：木村恵吾　16mm

中村玉緒演じる按摩師の片思い、野添ひとみのちゃっかり愛人話、叶順子の踊り子と　用務員・伊藤雄之助のほっこり話という三話オムニバス艶笑喜劇、アイ・ジョージが「♪赤いブラジャー　寂しく揺れる～♪」と歌う主題歌も印象的。

阿佐ヶ谷で7年前に観てるから、まあいいかなとも思ったが、この渋谷も完全入替制になるらしいから入替無し2本立ての今こそ再鑑賞ってことで。
わーい、再鑑賞して大正解。
そうでした、これは何度鑑賞しても良い傑作オムニバスなんでした。

アイ・ジョージの怪しげな主題歌「赤いブラジャー」
オープニングタイトルロゴの文字天が水平に揃えられ橋を模してやがる。



その1
マッサージの中村珠緒のせつない片思い話。
汗だくシミーズ一丁で仕事に励む中村珠緒も可愛いが、どうしても同僚の岸田今日子様に目が行く。カッコいい。





その2
海外スクリューボール・コメディの如し。
落語ネタのようでもある。
有島一郎と中村伸郎のパパっぷりが可笑しくて爆笑もん。
物には置くべき場所がある。
自衛隊の飲むもの。





その3
蓮っ葉な踊り子と用務員のほっこり人情話。
何も好いことのなかった人生を愚痴る伊藤雄之助に酎で酔った叶順子は同情一つ見せず「処置無しだぁ」で眠ってしまう。
翌日のバイバイの仕草がなんともグッとくる。いいわぁ。

出演者がダンスショーを見に再登場する洒落た演出のエンド。
隅から隅まで洒落た演出。

女のつり橋　2011年鑑賞




シネマヴェーラ渋谷