「どぶ鼠作品」　田村奈巳さんトークショー付き

「鬼才・奇才・キ才　岡本喜八」

「どぶ鼠作戦」1962年　東宝　監督：岡本喜八

荒涼たる北支最前線。捕えられた新任参謀を救うべく、特務隊長は札付きのクズ兵隊を率いて敵中に突っ込んでいく---。佐藤允、加山雄三、夏木陽介という若手人気俳優を駆使して描いた戦争活劇。敵部隊との様々な駆けひき、騙し合いが楽しい。




5月鑑賞分

是即痛快戦争活劇也！
カット割りのマジックと漲る反骨精神。はみ出し精鋭白虎が敵の服を次々着ては任務に当たる。
ラスト爽快！白虎に付いていきたくなる。
「どぶ鼠みたいに美しくなりたい」って脳内鳴り響いた。(関係ねぇてーの！)



白虎軍を騙る無双軍の男に暴行される村娘、田村奈巳。あっという間に出番終わったと思ったら終盤再登場が嬉しい。水野久美とともに台詞無し。




白虎軍を騙る無双軍の男に暴行される村娘、田村奈巳。あっという間に出番終わったと思ったら終盤再登場が嬉しい。水野久美とともに台詞無し。

上映後、田村奈巳さんトークショー
ウルトラQの「ペギラが来た」で知って、見惚れちゃった知的で可愛い美人さん。勿論ガキの頃は気づかない。大人になって見直した「ペギラ」で再発見ですよ。他にも特撮ＴＶ女優として貴重なお仕事をされていますね。一度、一気にまとめて見たいものです。
経年ゆえに心配もありましたが、人前に現れようというのだから、激しい劣化症状は無いであろうと、トークショー参戦。
予想通り、品良く、上手に歳を重ねていらっしゃる。
当時、ご本人の性格や仕事への向き合いから大スターという位置には行かなかった事へ対し、何らかのコンプレックスも垣間見えるのは、やはり当時の圧倒的美貌を持ちながらというジレンマがあるのかしら。大スターだけでは成り立たない。マイナーを好む嗜好には堪らんのですよ。
田村奈巳という美しい助演者が居た事実こそ当時の良き映画時代の輝く銀幕のヒロインに間違いない。

トークのお聞き手は佐藤允のご子息。
ネイティブ中国の方に「役者の中国語はどうでしたか？」と聞くと「字幕があったので解りました」の答えに笑い。





ラピュタ阿佐ヶ谷