「フリッツ・ラング監督特集」
「真人間」1938年 米 監督:フリッツ・ラング
デパートで働く同僚で仮出所中のジョージ・ラフトと結婚したシルヴィア・シドニー。しかし彼女には秘密があって・・・。自棄になってデパートに強盗に入ったラフトに、数字を挙げて犯罪の割の合わなさをコンコンと説くシルヴィア・シドニーが可笑しい、ラング唯一のラブコメ。
あらゆる面で説得力がありそうで実はそうでもないモヤッと感。
前科者が更正して社会復帰をする事はなかなか困難。とりわけ厄介なのが昔の悪い仲間。本作もその通りだったが、シルビア・シドニーの犯罪経済学講座にすっかり感じ入った悪党が以降気の良い仲間になるのが微笑ましい。雁首揃えてベイビーの誕生を待つ病院シーンがいい。
エスカレーターのすれ違い樣、一瞬指をからませたりすんのに恋人じゃないだなんて!シドニーが過去を隠さねばならない心情と合わせて脛に傷持つ身故の葛藤とすれば切ない。
悪人仲間のクリスマス・セッションが異様な魅力。
社長のハリー・ケリーはカッコいいし、人の良い大家夫婦のキャラも好ましい。
シネマヴェーラ渋谷
「真人間」1938年 米 監督:フリッツ・ラング
デパートで働く同僚で仮出所中のジョージ・ラフトと結婚したシルヴィア・シドニー。しかし彼女には秘密があって・・・。自棄になってデパートに強盗に入ったラフトに、数字を挙げて犯罪の割の合わなさをコンコンと説くシルヴィア・シドニーが可笑しい、ラング唯一のラブコメ。
あらゆる面で説得力がありそうで実はそうでもないモヤッと感。
前科者が更正して社会復帰をする事はなかなか困難。とりわけ厄介なのが昔の悪い仲間。本作もその通りだったが、シルビア・シドニーの犯罪経済学講座にすっかり感じ入った悪党が以降気の良い仲間になるのが微笑ましい。雁首揃えてベイビーの誕生を待つ病院シーンがいい。
エスカレーターのすれ違い樣、一瞬指をからませたりすんのに恋人じゃないだなんて!シドニーが過去を隠さねばならない心情と合わせて脛に傷持つ身故の葛藤とすれば切ない。
悪人仲間のクリスマス・セッションが異様な魅力。
社長のハリー・ケリーはカッコいいし、人の良い大家夫婦のキャラも好ましい。
シネマヴェーラ渋谷