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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「キートンの恋愛三代記」

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「映画史上の名作番外編 サイレント映画小特集?」

「キートンの恋愛三代記」1923年 米 監督:バスター・キートン、エドワード・クライン

石器時代は投石合戦、ローマ時代は戦車競争、現代はアメフト。力も金も地位もないキートンが3つの時代でライバルを蹴落とし恋人を得んと、体を張って大奮闘。今も昔も変わらぬ恋愛事情、そして最後に愛は勝つ!恐竜、マンモス、ライオン、馬、猫、と様々な動物たちを使ったギャグも冴える、キートン傑作の1本。

三代記、オムニバスかと思ったらそうでなく、それぞれの時代を交互に紹介していく。
音楽無し。ちょっと眠気があってところどころ意識が薄らいでしまってる。
覚醒している間では、キートン映画としてはギャグは並だったような・・・。
それどもやっぱり面白い。

大木の弾力を利用しての投石合戦では最後にキートン自身の人間ロケットで彼女を強奪。
「キートンの大学生」を彷彿とさせたアメフト・シーンの痛快度。
ベン・ハーの如き戦車競争ではキートンは馬でなく犬。犬のスペア交換など秀逸。
後々アニメでルーティンのように使われるギャグの数々を実写でやってます。

動物を使ったギャグでは地下のライオン君がとてもキュート。けっこうリアルな着ぐるみで可愛い。

愛こそはどの時代も普遍である事を証明しようとしているが、時代時代によって女性の立場の変化なんかも上手く取り入れていて、ラストで各時代の愛の結晶である子供たちの人数が石器時代10名、ローマ時代5名と減っていき、現代(1920年代)は子供が居らず、夫婦はペットの犬を連れている。

この当時で早くもこの風刺?
ちょっとゾっとしちゃいました。

覚醒した時に展開されていたレストランカフェでのシークエンスがまどろみの中、面白かったんでもう一度見たい。
見逃している秀逸ギャグがありそうな気がして・・・。

シネマヴェーラ渋谷

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