「LONE WOLF AND CUB 若山富三郎の子連れ狼」
「子連れ狼 死に風に向う乳母車」1972年 勝プロダクション 監督:三隅研次
第三作でも次々と修羅場に遭遇する「子連れ狼」。真の武士道を求める雇われ浪人との対決、悪代官率いる数百の弓隊&鉄砲隊との壮絶な死闘。ーーー。乳母車はさらに重武装化され、若山富三郎の殺陣は過激に、過剰に。マカロニウエスタンばりの派手な大殺戮がみのも。
2作目で少しやり過ぎたと反省したのかスプラッタは抑制されている。静かに殺気立つ緊張感はますます際立ち、今のところ3本見たがこれが一番好きかも。〈結局、全作中ベストはこれでした〉
浜木綿子の芝居がかった婀娜な台詞回しが心地良い。そこにいきなり「ブリブリ」緩和。
冥府魔道、荒野の百人斬り。
まさに百鬼夜行をぶった斬る!これ、デカマスターの元ネタなのねん。
富三郎の納刀。
ルックス男前度では加藤剛の方が上手なはずなのに下脹れ富三郎がカッコいい。
優等イメージの加藤剛も本作のキャラは悪シブでベスト演技かと。
加藤剛、介錯されて転がる首視線の絵に震える。
ラスト間際の浜木綿子の太腿が役に合わぬほど艶かしい。
ラピュタ阿佐ヶ谷