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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「月蒼くして」

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「蓮實重彦セレクション ハリウッド映画史講義特集」

「月蒼くして」1953年 米 監督:オットー・プレミンジャー
The Moon is Blue

建築家と女優のタマゴが結ばれるまでを描いたスクリューボール・コメディ。処女とセックスをめぐる話は当時ギリギリで、プレミンジャーがヘイズコードに挑戦したともいえる一作。マギー・マクナマラはオスカーの主演女優賞にノミネートされたが、「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーンに敗れた。

部屋のブザーが鳴るたびにワクワクしちゃう一夜のラブコメ。



エンパイヤステートビルの展望階でナンパした女の子はちょっと変わった女優のタマゴ。パティのマギー・マクナマラがしゃべるしゃべる縦横無尽。速射台詞のエキセントリックさにまいっちゃう。彼女、ヘップバーンに女優賞争って敗れるというレッテルがちょうど良く似合う塩梅のキュートさ。なんて言ったら怒るかな。プロの処女と呼ばれた時みたいに・・・
お相手の30男、ウィリアム・ホールデンがどうにもおっさん臭いが。それも時代か。

自分的には元カノ、シンシアのドーン・アダムスの美貌が気になってもっと良く見たかったかな。
喧嘩の理由が可愛いのだけれど結局振られちゃうんだ。
プロ処女対アマ処女なんてね。ヘイズコードのなせる業のプラトニックな展開も悪くないよ。



娘を持つパパ映画でもある。
シネマヴェーラさんで何度か見てきたデヴィッド・ニーヴンの最低ぶりがまたいい。人んちの酒ばっか飲んで、暴力は女にしか振るわない主義のバツイチ父ちゃん。







ビールの宣伝。彼女にビールだとばれませんて、あれ美味しくなさそう。



ラストはもう一度、エンパイヤステートビルでハッピーエンド。





シネマヴェーラ渋谷


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