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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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立川左談次を偲ぶ会

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前日、立川左談次師のツイートがTLに流れて来た。
実は奥様が代わりに流したもの。こんな素敵な会があるなんてちっとも知らなかった。当初祝日の予定を曲げて予約。
幹事馬桜師によると「予約が前日になって急に増え90名で打ち切るところ外出先から帰ったら定員オーバーになってしまった、こんな事は普通無い」との事。
明らかにSNS効果。というか、馬桜師の宣伝では行き渡らなかったものが左談次師のツイートで一気に広まった事実。ファン層が微妙に違ってるんだと思われる。
左談次師のアカウントにはいまだに自分も含め3800を越えるフォロワーがいるのです。


落語会は久しぶり。大好きな左談次師が亡くなって、流石にもう落語会に足を運ぶモチベーションが落ちて来た。若手の落語会も良いが、それもこれも談志、左談次が生きて落語の世界に居てこそなんだよね。


2019(平成30)年2月11日
立川左談次を偲ぶ会
お江戸日本橋亭


開口一番 鈴々舎美馬「あなごでからぬけ」
鈴々舎 八ゑ馬 「つる」
鼎談 鈴々舎馬桜 五街道雲助 春風亭一朝

中入り

鈴々舎馬桜 「大安売り」
春風亭一朝 「宿屋の富」
五街道雲助 「付き馬」

前座の美馬。近年女性落語家増えましたな。美馬はアイドル的な可愛らしさ。鈴々舎として前座名がいいよね。下田美馬みたいで。真逆のキャラですけど。
八ゑ馬も初見。大阪出身。大阪ネタの枕でドカンと受ける。大阪おばちゃんの「今日だけ男!」は良かった。落語本題に入ると眼鏡をはずす律儀さ。「つる」は上方流でしょうか一味違うやり方。面白く聴けました。

本日のメインともいえる鼎談。
雲助師、一朝師のスタンスが極めて落語的で良い。
どうしたって酒癖の話になる。「はたらく左談次の会」という会が促されるくらいお稽古しない噺家のイメージあるけど、実際は勤勉だったのかもしれない。
フラのある軽み。あれが落語協会を離れた損失は大きい。と・・・。
盟友による思い出話は本当に素敵でした。

中入りをはさんで各師匠による左談次十八番の口演。

「大安売り」、左談次師の噺を楽しみにしているとよくこのネタをやっていて「また、これか」とガッカリしたものだ。当時それほど面白い噺とは思えなかった。上方から左談次師が持ってきた噺だったというには初めて知った。馬桜師が落ちを付け加えるアドバイスをしたという。全勝の落ちですね。落語会の骨付きカルビという細身の師匠がやる相撲ネタ。晩年の「阿武松」も良かったね。
ちなみにこの噺を左談次師で初めて聴いたのは昭和54年12月16日、この日のメンバーでの新見番三人会でした。


「宿屋の富」すっかり萎んでしまった一朝師。でも、まだまだ高座の方は健在です。左談次師とは全くの同期。枕で海水浴、西瓜割りの話に爆笑。若手花形落語会での鹿芝居。懐かしい!「源氏店」観ましたよー。心は一気に40年前に。
「宿屋の富」は記念すべき左談次師初体験の噺。昭和54年6月9日の若手花形落語会に談志師匠がゲスト出演するというので観に行きました。そこですっかり左談次師のファンになっちゃいました。面白かったもんね。
「懐が無い」のギャグにはっきりと当時の左談次師の姿が思い浮かびました。
落ちを言って高座を降りる際に扇子を後ろ襟首に刺す姿のカッコ良さったらなかったですよね。

「付き馬」廓噺の大ネタ。左談次師で聴いたのは2013年3月9日の立川左談次一門会。この一門会は師にとって意義あるものと思えてなりません。充実してました。廓・吉原から浅草の風景が蘇る見事な口演に当時驚きを禁じえませんでした。軽みの左談次の新たな一面を見た思いでした。
五街道雲助師の「付き馬」も流石に聴かせる。古の良い文言が一杯出てきて陶酔の心持ち。部屋付きのお子さん方とか芸者の線香代とか。

最後は光子夫人も登壇しての三本締め。
かつての見番三人会のメンバーによる追善。思った以上にとても良い会になりました。やっぱり落語は良いね。



考えてみれば、一朝、雲助、馬桜。今となっては大御所3人の豪華メンバー、これに左談次師のCDがついて3000円。お得な会ですよ。
前日予約のためCDの数が間に合わず、後日馬桜師が郵送してくれるとの事。楽しみです。
若手花形落語会から律儀にDMを送り続けてくださっていた馬桜師。引っ越しで住所が変わった事は連絡していなかったのでDMは届かなくなった。これでまた復活でしょうか。

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