「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
「鬼畜」1978年 松竹 監督:野村芳太郎
印刷工場を営む気弱な男は、愛人の子供を預かるが・・・。「砂の器」など清張作品に定評のある野村芳太郎が、人の心に巣食う悪魔を、これまでにない生々しさと残忍さで描き出した問題作。岩下の鬼気迫る演技には、震撼必至!
昔TVで観た。トラウマ映画の一つ。
まさに鬼畜。
自分にとって岩下志麻といえば本作。同時期池袋での「デビュー60年 女優・岩下志麻」で何故かからないんだと思ってたら神保町でやっていたので・・・。
冒頭の小川真由美の親子描写からずっと不穏で怯える。
利一、良子の子役。棒読み演技で今時の子役に劣るけど不自然さ無く返って哀感増す。
初見時は鬼婆ぶりばかりが印象に残った岩下志麻。末子が亡くなった晩、慟哭の閨房が凄まじい。
後半、北陸父子二人旅の豊かな旅情。
6才の子が薄々感じていた危険が明確になり、自分を守るため黙秘する姿を刑事たちが鬼畜でも親を庇う人情話的に捉える。その世間とのギャップに異常性が浮彫りになる。
若き日の大竹しのぶも出ていたんだ。可愛い婦人警官役。
浜村純(施設の人)の言葉が印象的だが製作から40年、痛ましい虐待事件が珍しくもなくなった現代ってのも怖い。人の闇の深さ。
神保町シアター
「鬼畜」1978年 松竹 監督:野村芳太郎
印刷工場を営む気弱な男は、愛人の子供を預かるが・・・。「砂の器」など清張作品に定評のある野村芳太郎が、人の心に巣食う悪魔を、これまでにない生々しさと残忍さで描き出した問題作。岩下の鬼気迫る演技には、震撼必至!
昔TVで観た。トラウマ映画の一つ。
まさに鬼畜。
自分にとって岩下志麻といえば本作。同時期池袋での「デビュー60年 女優・岩下志麻」で何故かからないんだと思ってたら神保町でやっていたので・・・。
冒頭の小川真由美の親子描写からずっと不穏で怯える。
利一、良子の子役。棒読み演技で今時の子役に劣るけど不自然さ無く返って哀感増す。
初見時は鬼婆ぶりばかりが印象に残った岩下志麻。末子が亡くなった晩、慟哭の閨房が凄まじい。
後半、北陸父子二人旅の豊かな旅情。
6才の子が薄々感じていた危険が明確になり、自分を守るため黙秘する姿を刑事たちが鬼畜でも親を庇う人情話的に捉える。その世間とのギャップに異常性が浮彫りになる。
若き日の大竹しのぶも出ていたんだ。可愛い婦人警官役。
浜村純(施設の人)の言葉が印象的だが製作から40年、痛ましい虐待事件が珍しくもなくなった現代ってのも怖い。人の闇の深さ。
神保町シアター