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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ズーム・イン 暴行団地」

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「脚本で観る日本映画史〔第三弾〕~名作からカルトまで~」

「ズーム・イン 暴行団地」1980年 日活 監督:黒沢直輔 脚本:桂千穂

荒涼たる新興ニュータウンを舞台に繰り広げられるシュールな悪夢、屈辱の悲鳴が白昼を切り裂き、女たちは炎に包まれる。それは地獄の業火か悦楽の炎か、恐怖と怪奇とアンモラルなアルチザンが観るを背徳の彼方へといざなう隠れた傑作。

2月鑑賞分。

群を抜く放火作品。

ロケ地の新興団地の立地が秀逸。もっと古い作品に感じた(風景として)が1980年。あの頃の建築現場には仮囲い無かったんか?まだまだ焼却炉なんかあったんか?

エロも猟奇殺人も観念的シーンを織り混ぜ豊富なバリエーション。
連続婦女暴行に放火を掛け合わせる異常性。衝(笑)撃の妊婦炎上!



調律師のハンマーフェルトピック。
亭主が競輪選手なのは遠征で不在が都合良かったからなのか。競輪選手がいかにも体育会系なピストンするのがもの哀しい。



そしてイカれた目撃女子が喰らうのは.....

ポルノ女優宮井えりな再評価。



上映後、脚本家桂千穂先生のトークショー。お姿拝見するの初。今年で90になる巨匠の話。爺力全開でとんでもなく面白い。
「これ以上言うと悪口になるから止めましょう」と言いながら、相当悪口言いたいんだろうな。最高な爺いだ。
自分の脚本では大林宣彦作品の「ふたり」が気に入ってると。「皆さんそういう映画見てないでしょう。だからダメなんです。」って一方的に決めつけてくるのも面白すぎ 。
業界のプロット重視の現状を懸念していて「本当の才能ある人たちが弾かれてるんじゃないかと心配 。そういう人達は案外ものぐさが多いから、あ、そうですか、ならいいですと離れているのでは?」・・・確かにありそう。
個人的には「透明人間 犯す」あれはひどい、正月で企画が通ちゃったて言及されたのが懐かしくて良かった。
西村昭五郎の「肉の誘惑」やけに推してた。去年見たけど確かにぶっ飛んでた。(ブログ未投稿置き去り、思い出してみるか?)
「勉強なんかできなくても良い。教養を備えていれば良い。」けだし名言!

「月刊シナリオ」に本作脚本が掲載されていたので買って読んだ。

アテネフランセ文化センター


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