「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」
「誘惑」1957年 日活 監督:中平康
銀座で画廊を営む父娘と、彼等を取り巻く個性的な面々が繰り広げる恋の鞘当て。中平の最高傑作との呼び声高い、スタイリッシュの恋愛コメディ。物語の鍵を握る美少女役の芦川が鮮烈な印象を残す。
今特集二本目は「誘惑」10年ぶり鑑賞。昭和モダンラブコメ。幸せ。
なんか再鑑賞ばかりになってしまってるな。観てない作品まだまだ沢山あるのに。
拾ったモノクロポスターのキャッチに「酒は涙かのオジサマ族もカリプソのバナナ族も思わず血圧がアガるお色気!」という意味不明な一文。
これは娘の左幸子と父親の千田是也が居間でラジオを聴いてるシーン。
左幸子が足指でチューニングを合わせると浜村美智子の「カリプソ娘」左幸子が「ジョーォ!」と合わせて歌うシーンがある。
「浜村美智子1ステージ5万円」なんて噂している。
映画と同年のヒット曲。「酒は涙か」の方は出てこない。このスタイリッシュな映画に合わないかな。
銀座のブティック(2階を画廊に改装)とお向かいの喫茶店のロケーション使いが楽しい。
物語を推進するモノローグでのそれぞれ自惚れぶりが可笑しい。
魅力的な登場人物。
前衛生け花の中原早苗、高友子。
画家グループの安井昌二、葉山良二。天本英世もチョイ出てくる。
ブティックには渡辺美佐子と小沢昭二。
中原早苗の豊満さを包む衣装と同調の口癖。ダンスパーティーでおねだり誘惑連発。小沢昭一が「トリスバーじゃだめかな」で突き飛ばされる。
左幸子と高友子が生け花教室の廊下を泣きながら疾走して電話ボックスにこもるリフレイン。
安井昌二の貧乏画家がカリカルチャしすぎ。その安井に美を見出されて化粧を始め自信を持った渡辺美佐子がすっかり女房気取り。
前回観た時、渡辺美佐子はスッピンの方が良いと感想を述べてたが、どうして、やはりちゃんと綺麗ですよ。媚から一気に女房気取りになるのにドン引きしたんでしょうね。
東郷青児と岡本太郎、岡本太郎が案外まともで拍子抜け。
そんな個性的キャラで楽しまされるなか終盤に登場する芦川いづみ。ファッションも含め一気に全てを持ってくい可憐さ。
千田是也の役得ズルい!
「誘惑」2009年鑑賞
神保町シアター
「誘惑」1957年 日活 監督:中平康
銀座で画廊を営む父娘と、彼等を取り巻く個性的な面々が繰り広げる恋の鞘当て。中平の最高傑作との呼び声高い、スタイリッシュの恋愛コメディ。物語の鍵を握る美少女役の芦川が鮮烈な印象を残す。
今特集二本目は「誘惑」10年ぶり鑑賞。昭和モダンラブコメ。幸せ。
なんか再鑑賞ばかりになってしまってるな。観てない作品まだまだ沢山あるのに。
拾ったモノクロポスターのキャッチに「酒は涙かのオジサマ族もカリプソのバナナ族も思わず血圧がアガるお色気!」という意味不明な一文。
これは娘の左幸子と父親の千田是也が居間でラジオを聴いてるシーン。
左幸子が足指でチューニングを合わせると浜村美智子の「カリプソ娘」左幸子が「ジョーォ!」と合わせて歌うシーンがある。
「浜村美智子1ステージ5万円」なんて噂している。
映画と同年のヒット曲。「酒は涙か」の方は出てこない。このスタイリッシュな映画に合わないかな。
銀座のブティック(2階を画廊に改装)とお向かいの喫茶店のロケーション使いが楽しい。
物語を推進するモノローグでのそれぞれ自惚れぶりが可笑しい。
魅力的な登場人物。
前衛生け花の中原早苗、高友子。
画家グループの安井昌二、葉山良二。天本英世もチョイ出てくる。
ブティックには渡辺美佐子と小沢昭二。
中原早苗の豊満さを包む衣装と同調の口癖。ダンスパーティーでおねだり誘惑連発。小沢昭一が「トリスバーじゃだめかな」で突き飛ばされる。
左幸子と高友子が生け花教室の廊下を泣きながら疾走して電話ボックスにこもるリフレイン。
安井昌二の貧乏画家がカリカルチャしすぎ。その安井に美を見出されて化粧を始め自信を持った渡辺美佐子がすっかり女房気取り。
前回観た時、渡辺美佐子はスッピンの方が良いと感想を述べてたが、どうして、やはりちゃんと綺麗ですよ。媚から一気に女房気取りになるのにドン引きしたんでしょうね。
東郷青児と岡本太郎、岡本太郎が案外まともで拍子抜け。
そんな個性的キャラで楽しまされるなか終盤に登場する芦川いづみ。ファッションも含め一気に全てを持ってくい可憐さ。
千田是也の役得ズルい!
「誘惑」2009年鑑賞
神保町シアター