「ハワード・ホークス監督特集Ⅱ」
「ヒズガール・フライデー」1940年 米 監督:ハワード・ホークス
新聞社の編集長ウォルターは、元妻で敏腕記者のヒルティが再婚して退職するつもりなのを知り・・・。グラントとラッセルが繰り広げる怒涛のマシンガン・トークとホークスのスピーディーな演出に圧倒される、言わずと知れたスクリューボール・コメディの傑作。
シネマヴェーラで見逃し続けてた感のある本作、漸く見る事ができた。
マシンガントークによる超スピード展開は見事だがスクリューボール・コメディとして楽しむのなら、もう少しウイットさと愛が欲しい。
ウイットよりもソリッドが勝ってる。
冒頭字幕で断りがあったが流石にケイリー・グラントのクソ・ジャーナリストぶりがあまりにえげつなく、ドン引く。
そういうジャーナリズムの醜さを皮肉っているのだろうから仕方ないけど、偽善者と言われる市長と保安官の腐敗を暴きひっくり返すのも、どちらが正義か解り難くなっちゃう。
ロザリンド・ラッセルの女性記者にしても仕事が好きなのは良く解るけど、スピリットを感じる度合いが薄くなる。道具のようだ。ケイリー・グラントも元妻であり元部下のロザリンド・ラッセルを道具として扱っているようにしか見えない。
ロザリンド・ラッセルにしてもカッコ良いがもう少し可愛さが欲しい。
ラルフ・ベラミーと母親にしてみれば、気の毒なわけだが、これが不条理の域に行けば面白いが迷惑千万で終わっちゃってる。
最初から結末が読めてもかまわない。要は結末までのプロセスの問題。
スクリューボールコメディというよりむしろスラプステティックな側面で評価したい。
目まぐるしく出たり入ったりする多くの人。
複数の電話の取り扱い。
ロザリンド・ラッセルのタイプライターとケイリー・グラントの電話のバトル感。
動きの優れているのは、死刑囚脱走の報せにタイト・スカート、ハイヒールで駆け出すロザリンド・ラッセルが最高。
シネマヴェーラ渋谷
「ヒズガール・フライデー」1940年 米 監督:ハワード・ホークス
新聞社の編集長ウォルターは、元妻で敏腕記者のヒルティが再婚して退職するつもりなのを知り・・・。グラントとラッセルが繰り広げる怒涛のマシンガン・トークとホークスのスピーディーな演出に圧倒される、言わずと知れたスクリューボール・コメディの傑作。
シネマヴェーラで見逃し続けてた感のある本作、漸く見る事ができた。
マシンガントークによる超スピード展開は見事だがスクリューボール・コメディとして楽しむのなら、もう少しウイットさと愛が欲しい。
ウイットよりもソリッドが勝ってる。
冒頭字幕で断りがあったが流石にケイリー・グラントのクソ・ジャーナリストぶりがあまりにえげつなく、ドン引く。
そういうジャーナリズムの醜さを皮肉っているのだろうから仕方ないけど、偽善者と言われる市長と保安官の腐敗を暴きひっくり返すのも、どちらが正義か解り難くなっちゃう。
ロザリンド・ラッセルの女性記者にしても仕事が好きなのは良く解るけど、スピリットを感じる度合いが薄くなる。道具のようだ。ケイリー・グラントも元妻であり元部下のロザリンド・ラッセルを道具として扱っているようにしか見えない。
ロザリンド・ラッセルにしてもカッコ良いがもう少し可愛さが欲しい。
ラルフ・ベラミーと母親にしてみれば、気の毒なわけだが、これが不条理の域に行けば面白いが迷惑千万で終わっちゃってる。
最初から結末が読めてもかまわない。要は結末までのプロセスの問題。
スクリューボールコメディというよりむしろスラプステティックな側面で評価したい。
目まぐるしく出たり入ったりする多くの人。
複数の電話の取り扱い。
ロザリンド・ラッセルのタイプライターとケイリー・グラントの電話のバトル感。
動きの優れているのは、死刑囚脱走の報せにタイト・スカート、ハイヒールで駆け出すロザリンド・ラッセルが最高。
シネマヴェーラ渋谷