「東大野球部100年の歴史展」
東大駒場博物館で行われている東大野球部100年記念展示に行ってみた。
どうせならこの日、超豪華ゲストによる座談会も行われるという事で。
しかし、知らなかったのだが、この日曜日は第70回駒場祭も開催されており、キャンパスは大賑わいでちょっと面食らってしまった。
気を取りなおして博物館棟へ。
フラッシュを焚かなければ撮影はOKだが、SNSなどネットに上げる事は禁止とのことです。
六大学野球は毎年1試合以上は神宮観戦しようとしているのだが、東大の試合は勘定に入っていない。嫌いなわけじゃなくてむしろ応援しているのだが、今季のように善戦する試合なら良いけど、目も当てられない大差がつくと見ていられないから早慶法明立の試合だけになっている。
宮台投手や今年の小林投手などは観ておいても良かったかなと思うのです。
私事で東大野球部と自分の関わりという事になると・・・
来年から指揮を執る井手峻氏。元中日ドラゴンズの東大OB。
その井手選手が唯一NPBで本塁打を放った試合。今回でも当時の新聞が展示されていたが、そうそう昭和48年5月5日後楽園球場。
この試合中坊だった私は友人たちと外野席で観戦していたのです(当時は中日ファン)東大OBがプロ野球史上初本塁打ということで話題になってました。
さて、この展示。六大学野球で苦戦を続ける東大野球部だけではなく、その前身ともいえる旧制高校一高の貴重な資料がふんだんにあるのが貴重だ。
旧制高校の野球大会については全く知識が無かったので有難かった。
名称としては全国高等専門学校野球大会というもの。
Wikipediaにもちゃんと出ている。
全国高等専門学校野球大会
なんか旧制高校と旧制中学で混同してはいけない。静岡高校というのは今の静岡大学の事。
後に東大、千葉大の1.2年過程となる一高は早慶戦前では最強を誇る戦績なのだな。
このあたりの事は調査取材のうえ読み物として出版していただきたいな。野球雲さんにお願いしたい。
さて時間になったので場所を移してお待ちかねの座談会。
題して「私の敵 東大野球部」
負けるはずのない東大に負け、勝ち点を失った他五大学のOB。これが超豪華。
早稲田OB 徳武貞祐氏(早稲田実・1960年度卒-国鉄・中日)
法政OB 山中正竹氏(佐伯鶴城・1969年度卒-住友金属、全日本野球協会会長)
慶應OB 山下大輔氏(清水東・1973年度卒-大洋・横浜)
明治OB 丸山清光氏(上田・1975年度卒・朝日新聞社)
立教OB 野口裕美氏(米子東・1982年度卒-西武)
主催者東大野球部OBの篠原氏の自虐ギャグを交えての進行に、山下氏が頭髪自虐で対抗といった感じで和気あいあい。2時間半に及ぶ座談会は内容盛り沢山。
明治と東大の以外な親密性、
島岡御大が対東大戦で3回くらいまで0-0で進行すると「今日は大丈夫か」とソワソワし始めて、それが選手にも伝染して負けてしまうとか。
丸山氏にしても野口氏にしても現役時代、輝かしい戦績の中、何故か東大に勝ち点を奪われてる。
唯一、山中氏だけは現役時代、東大に無敗。しかし監督になってから2回負けてるので出演資格はある。
山下氏は3年秋まで3連覇しながら最終学年はチームも不振で東大に勝ち点献上している事が未だに悔いであると。何故か打てない東大投手陣を合気道に例えて表現。
対東大戦以外のエピソードでは、徳武氏の早慶6連戦と林檎事件ならぬ徳武みかん事件に発展するかというお話。
山中氏が慶應の藤原投手(南海)から試合中声掛けがあり感動。自分もそのような選手になりたいと思ったというのも良き話だった。
明治の選手は東大選手に試合中、励ましの言葉をかける事が多かったらしい。
そして、島岡明治の打倒江川対策。「江川の高めを捨てろ」の貼り紙が寮内に貼り巡らせて見送る練習。これなんかも読み物にして欲しい。社会人1年目の研修で聴くことができた広島商の打倒江川対策と合わせて面白いと思う。
2時間半、充実した座談会内容。これはおそらく東大野球部百年史にも記述されるだろう。一般販売があれば価格にもよるけれど購めたいものだ。
展示は12月6日まで。
「私の敵 東大野球部」でレジェンドたちが語ったこと
東大駒場博物館で行われている東大野球部100年記念展示に行ってみた。
どうせならこの日、超豪華ゲストによる座談会も行われるという事で。
しかし、知らなかったのだが、この日曜日は第70回駒場祭も開催されており、キャンパスは大賑わいでちょっと面食らってしまった。
気を取りなおして博物館棟へ。
フラッシュを焚かなければ撮影はOKだが、SNSなどネットに上げる事は禁止とのことです。
六大学野球は毎年1試合以上は神宮観戦しようとしているのだが、東大の試合は勘定に入っていない。嫌いなわけじゃなくてむしろ応援しているのだが、今季のように善戦する試合なら良いけど、目も当てられない大差がつくと見ていられないから早慶法明立の試合だけになっている。
宮台投手や今年の小林投手などは観ておいても良かったかなと思うのです。
私事で東大野球部と自分の関わりという事になると・・・
来年から指揮を執る井手峻氏。元中日ドラゴンズの東大OB。
その井手選手が唯一NPBで本塁打を放った試合。今回でも当時の新聞が展示されていたが、そうそう昭和48年5月5日後楽園球場。
この試合中坊だった私は友人たちと外野席で観戦していたのです(当時は中日ファン)東大OBがプロ野球史上初本塁打ということで話題になってました。
さて、この展示。六大学野球で苦戦を続ける東大野球部だけではなく、その前身ともいえる旧制高校一高の貴重な資料がふんだんにあるのが貴重だ。
旧制高校の野球大会については全く知識が無かったので有難かった。
名称としては全国高等専門学校野球大会というもの。
Wikipediaにもちゃんと出ている。
全国高等専門学校野球大会
なんか旧制高校と旧制中学で混同してはいけない。静岡高校というのは今の静岡大学の事。
後に東大、千葉大の1.2年過程となる一高は早慶戦前では最強を誇る戦績なのだな。
このあたりの事は調査取材のうえ読み物として出版していただきたいな。野球雲さんにお願いしたい。
さて時間になったので場所を移してお待ちかねの座談会。
題して「私の敵 東大野球部」
負けるはずのない東大に負け、勝ち点を失った他五大学のOB。これが超豪華。
早稲田OB 徳武貞祐氏(早稲田実・1960年度卒-国鉄・中日)
法政OB 山中正竹氏(佐伯鶴城・1969年度卒-住友金属、全日本野球協会会長)
慶應OB 山下大輔氏(清水東・1973年度卒-大洋・横浜)
明治OB 丸山清光氏(上田・1975年度卒・朝日新聞社)
立教OB 野口裕美氏(米子東・1982年度卒-西武)
主催者東大野球部OBの篠原氏の自虐ギャグを交えての進行に、山下氏が頭髪自虐で対抗といった感じで和気あいあい。2時間半に及ぶ座談会は内容盛り沢山。
明治と東大の以外な親密性、
島岡御大が対東大戦で3回くらいまで0-0で進行すると「今日は大丈夫か」とソワソワし始めて、それが選手にも伝染して負けてしまうとか。
丸山氏にしても野口氏にしても現役時代、輝かしい戦績の中、何故か東大に勝ち点を奪われてる。
唯一、山中氏だけは現役時代、東大に無敗。しかし監督になってから2回負けてるので出演資格はある。
山下氏は3年秋まで3連覇しながら最終学年はチームも不振で東大に勝ち点献上している事が未だに悔いであると。何故か打てない東大投手陣を合気道に例えて表現。
対東大戦以外のエピソードでは、徳武氏の早慶6連戦と林檎事件ならぬ徳武みかん事件に発展するかというお話。
山中氏が慶應の藤原投手(南海)から試合中声掛けがあり感動。自分もそのような選手になりたいと思ったというのも良き話だった。
明治の選手は東大選手に試合中、励ましの言葉をかける事が多かったらしい。
そして、島岡明治の打倒江川対策。「江川の高めを捨てろ」の貼り紙が寮内に貼り巡らせて見送る練習。これなんかも読み物にして欲しい。社会人1年目の研修で聴くことができた広島商の打倒江川対策と合わせて面白いと思う。
2時間半、充実した座談会内容。これはおそらく東大野球部百年史にも記述されるだろう。一般販売があれば価格にもよるけれど購めたいものだ。
展示は12月6日まで。
「私の敵 東大野球部」でレジェンドたちが語ったこと