「若尾文子映画祭」
「赤線地帯」1956年 大映 監督:溝口健二 KADOKAWA 4K修復版
巨匠・溝口健二の遺作。様々な事情を抱え、公認の売春地域(赤線)に生きる女たちの生き様を、生々しくリアルに描いた悲喜劇。独特なテーマ音楽や溝口の厳しい演技指導を受け難役を演じきった若尾の演技にも注目。
これはこれは、公娼群像劇として出来すぎ。
女優陣‼
賢明なるやすみ(若尾文子)の男を騙すちゃっかり処世術。
ミッキー(京マチ子)登場のカッコ良さったらなく、キャラもいい。家庭事情が見えて好感度も上がる。
薄幸な眼鏡人妻ハナエ(木暮実千代)の歩く姿。「この子がこんなに可愛くなっちゃ親子心中もできない」
ゆめ子(三益愛子)とより江(町田博子)の絵に描いたような悲劇。
搾取側の進藤英太郎の「社会事業」は本人信じてるし一理。
沢村貞子しか考えられない配役。
消え行く赤線末期に水揚げでおどおど客引く少女で終るの皮肉でいいな。
黛敏郎の幽霊出そうな謎の劇伴。
親の命日忘れても昭和33年3月31日は忘れない。生まれる前だけど。
角川シネマ有楽町 2020年3月
「赤線地帯」1956年 大映 監督:溝口健二 KADOKAWA 4K修復版
巨匠・溝口健二の遺作。様々な事情を抱え、公認の売春地域(赤線)に生きる女たちの生き様を、生々しくリアルに描いた悲喜劇。独特なテーマ音楽や溝口の厳しい演技指導を受け難役を演じきった若尾の演技にも注目。
これはこれは、公娼群像劇として出来すぎ。
女優陣‼
賢明なるやすみ(若尾文子)の男を騙すちゃっかり処世術。
ミッキー(京マチ子)登場のカッコ良さったらなく、キャラもいい。家庭事情が見えて好感度も上がる。
薄幸な眼鏡人妻ハナエ(木暮実千代)の歩く姿。「この子がこんなに可愛くなっちゃ親子心中もできない」
ゆめ子(三益愛子)とより江(町田博子)の絵に描いたような悲劇。
搾取側の進藤英太郎の「社会事業」は本人信じてるし一理。
沢村貞子しか考えられない配役。
消え行く赤線末期に水揚げでおどおど客引く少女で終るの皮肉でいいな。
黛敏郎の幽霊出そうな謎の劇伴。
親の命日忘れても昭和33年3月31日は忘れない。生まれる前だけど。
角川シネマ有楽町 2020年3月