「昭和の銀幕に輝くヒロイン〔第94弾〕桑野みゆき」
「悪の華」1961年 松竹 監督:井上和男
新興財閥の一人娘を誘拐したギャング団と、その計画を横取りしようとする恐るべき殺し屋兄弟。身代金をめぐる争いに、悪の弟と人質令嬢との激しい恋が絡む。井上和男監督のオリジナル脚本によるアクション・ドラマ。
これは、めっけもんの娯楽作。
悪役どもの胡散臭さの中で桑野みゆきにはほとんど台詞を与えず捕らわれの令嬢に徹しさせてる。
胡散臭い悪役が実に良い。
小物チンピラ感の佐藤慶と弟分の三上真一郎。
伴淳三郎の解りやすい死亡フラグ。
影ボスマダムの市川翠扇のドすけべ熟ぶり。
源治・三井弘次のプロ職人感。
身代金横取り企む杉浦直樹。そして無口な弟、津川雅彦のピュア冷徹。
佐藤慶の情婦ダンサーの芳村真理のからみ方も良い。
終盤の捕り物アクションで娯楽度は増し増しを単純に楽しむ。
ラストの令嬢・桑野みゆきの心情演出は解説で読むもともとの脚本より優秀。
OP
桑野みゆきの片目ドUPの瞬き。
バカはどうしたって半世紀以上後の木村和平「祝日」が浮かぶんだが同じ瞬きでもまったく違う。あちらは愛しいモノが映っているが、こちらはノワール感に溢れる。第一ワンカット長回しではない!テーマ曲はいかにもなJAZZ。
ラピュタ阿佐ヶ谷 2020年3月
「悪の華」1961年 松竹 監督:井上和男
新興財閥の一人娘を誘拐したギャング団と、その計画を横取りしようとする恐るべき殺し屋兄弟。身代金をめぐる争いに、悪の弟と人質令嬢との激しい恋が絡む。井上和男監督のオリジナル脚本によるアクション・ドラマ。
これは、めっけもんの娯楽作。
悪役どもの胡散臭さの中で桑野みゆきにはほとんど台詞を与えず捕らわれの令嬢に徹しさせてる。
胡散臭い悪役が実に良い。
小物チンピラ感の佐藤慶と弟分の三上真一郎。
伴淳三郎の解りやすい死亡フラグ。
影ボスマダムの市川翠扇のドすけべ熟ぶり。
源治・三井弘次のプロ職人感。
身代金横取り企む杉浦直樹。そして無口な弟、津川雅彦のピュア冷徹。
佐藤慶の情婦ダンサーの芳村真理のからみ方も良い。
終盤の捕り物アクションで娯楽度は増し増しを単純に楽しむ。
ラストの令嬢・桑野みゆきの心情演出は解説で読むもともとの脚本より優秀。
OP
桑野みゆきの片目ドUPの瞬き。
バカはどうしたって半世紀以上後の木村和平「祝日」が浮かぶんだが同じ瞬きでもまったく違う。あちらは愛しいモノが映っているが、こちらはノワール感に溢れる。第一ワンカット長回しではない!テーマ曲はいかにもなJAZZ。
ラピュタ阿佐ヶ谷 2020年3月