「お嬢さん」

「若尾文子映画祭2020」

「お嬢さん」1961年　大映　監督：弓削太郎

三島由紀夫の同名小説を映画化。会社部長の父、良妻賢母の母、親友チエ子を持つお嬢さまのかすみは休日家に遊びに来た父の部下に惹かれ･･･。女子大生の成長する姿を描いた傑作ラブ・コメディ。



若尾文子の「ドラマチックな人生かっこいい　バカみたいでもいいんだぜ」でも結局平凡な結婚が幸せ。（意味不明：カネコアヤノの歌詞で映画レビューという裏企画）

プレイボーイの川口浩や田宮次郎が結局のところ好青年で自分としては好みじゃないはずなんだけど、そこはそれ若尾文子のお嬢さんが傷付かずハッピーエンドなのは素直に楽しめる。これも旧作映画効果というものだろうか。
喫茶店の中二階からの野添ひとみと若尾文子の上下ショット、映画的にも喫茶インテリア的にもよろしい。
女子大生コンビの明るさと対照的に影のある洋品店員の仁木多鶴子が印象的だが、こちらにも悲劇は忍び寄らない安心設計。

ラストで、「いやんすみっこ」から中央へのラブシーンが可愛い。





2020年3月　角川シネマ有楽町
コロナ自粛前の映画館は空いていて私語も無いし、むしろ安全な感じだったよな。