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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「第50回全国高校野球選手権大会 青春」

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「第50回全国高校野球選手権大会 青春」1968年 日活 監督:市川昆

1964年東京五輪の公式記録映画「東京オリンピック」を手がけた巨匠・市川崑監督が、夏の高校野球をテーマに68年に製作したドキュメンタリー。朝日新聞社と高校野球連盟の全面協力の下、夏の甲子園・第50回の記念大会をカメラに収めた。甲子園を目標に日々励む球児たちや、大舞台で活躍する選手たちの姿を全国規模で撮影。前年の冬の練習期間から甲子園本番での熱闘までを追いかけた。甲子園での撮影には20数台のカメラと120人のスタッフを球場の各所に動員し、市川監督ならではの圧倒的な構想とあらゆるテクニックを駆使したカメラワークや録音、編集により、連日繰り広げられる熱戦を、臨場感たっぷりに映像化した。1968年製作・公開。新型コロナウイルスの影響によって戦後では初となる夏の甲子園が中止となった2020年8月にリバイバル公開。



本来なら今日8月24日は第102回全国高校野球選手権大会の覇者が決まっってたんですよね。

ずっと前から見たかったやつ。おそらく100回記念大会の年にどこかで上映があったんだろうと思うけど見逃したんでしょう。
初めて夏の高校野球が行われない夏休みに上映を企画されたのはありがたい。
何しろこの50回記念大会は自分が高校野球に興味を持つきっかけでもあるわけです。とは言えこの大会の試合は一つも見ていません。決勝戦の翌日の新聞で大阪出身の母親から大阪の興国が優勝したんだよと教えてもらい、初めて高校野球の存在を知ったのです。それまで野球といえばプロ野球だった小学生には高校生の野球なんて興味は持てませんでした。しかし、大会後に1年生の新浦投手(静岡商)の巨人入りのニュースで、高校野球がプロ野球に繋がってるという当たり前の事実を知り、翌年の選抜大会では大会前の少年マンガ雑誌に出場校の選手名簿が出ており、いたく興味を抱き1日中眺めていたのが始まりですね。

前置きが長くなりました。



「東京オリンピック」も大好きなスポーツ記録映画ですが、こちらも市川昆の切り口が面白く単に大会ダイジェストに終わっていない立派な映画。
構成、カメラ位置、編集、ナレーション、音楽。
予選大会の描き方。茨城の44-0のインサート巧みさ。
開会式の様子から始まるオープニングにもうワクワクです。山田耕作!

50回大会決勝。静岡商、最後の打者は藤波行雄だったのかぁ。2年生。このドキュメントで2回も出てくる。
あと優勝旗で燦然と輝く静岡中学のリボンも映るよ。

当然まだチアガールなんて居なくて。
スタンドで抜く垢ぬけない女子生徒が皆いい顔してる、青春!
スタンドの可愛い子ちゃんを抜くなんて事をしないのがイイ。

アラとしては準決勝のトーナメント櫓、間違ってたよね。

試合が花ならトレーニングは根っこ。
夏の大会がメインでありながら冬スタートで夏へ向けての季節感を感じられて良い。
雪国の木造校舎内特訓。
北海道のスケート特訓。
最初の雪国の部室、あれはどこだろう。「打倒松商」の文字があったが…長野?

残念ながら2年生で出場した太田幸司の姿は発見できず。



世代的に言ってもこの50回大会、次の松山商と三沢の延長18回再試合から10年くらいが高校野球のもっとも面白かった時代。
興味度合いの浅い深いはあれど50年高校野球を観て来た夏休みが、ここで途切れてしまったけれど見ていなかった第50回大会を見たので連続記録は途切れることなく続くことになった。ってどうでも良い事。





UPLINK渋谷


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