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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「東京裁判」

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「東京裁判」1983年 太秦 監督:小林正樹

アメリカ国防総省が撮影していた50万フィートに及ぶ膨大な裁判記録のフィルムをもとに、反骨の名匠・小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した。客観的視点と多角的分析を施しながら「時代の証言者」としての“映画”を完成させたのである。83年に公開され、単に裁判の記録といった域を越え、日本の軍国主義の歩みと激動の世界情勢を照らし合わせながら、戦後38年当時の日本人に人類がもたらす最大の愚行「戦争」の本質を巧みに訴え得た本作は、第35回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞をはじめ国の内外で絶賛された。


戦争を知ってる親を持つ戦争を知らない世代が次代に引き継いでいく事は重要で責任が大きい。
うまく行ってるのか?
せっかく親から伝えられたものが曖昧になっていたらもう一度勉強しなおす。

親や学校で教えてくれる事だけでは足りないから映画を観る。
ギャグやチャチャを入れる余地のない277分
シートに着いた途端「うわ、硬い」と不安が襲う。
それでも飽きずに観了たどり着けた。
翌日、背中がバキバキだった。

字幕付き玉音放送(全)にインサートされる蛮行。

裁判そのものの有効性
平和の罪と人道の罪
侵略戦争の共同謀議?
「共同謀議などとはお恥ずかしいくらいのもの、ろくに計画せずに戦争になってしまった。」日本的。
米人ブレークニイの弁護と豪州ウェブ裁判長
パル判事の長~い長い判決書(何ページってた?)
天皇の免責はやっぱりちょっとモヤっとする。

長い長い裁判ドキュメントに散見する小林正樹の反戦の目線。
ラストのまとめ方に如実に現れている。

唯一の被爆国。押しつけであっても人類の理想の形であるはずの第9条を持つ国の果たす責務について考えを巡らすと何やってんだという思いに。

戦後75年。いつまでも戦後であり続けるために。



恵比寿 東京写真美術館ホール
2020年8月

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