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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「死刑執行人もまた死す」

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「ナチスと映画Ⅲ 忍び寄る全体主義の恐怖」

「死刑執行人もまた死す」1943年 米 監督:フリッツ・ラング
Hangman also Die

戦時下のプラハ。「死刑執行人」の異名を持つ司令官ハイドリッヒが暗殺されたことから、ナチスは無差別報復を始める。ブレヒトがシノプシスに参加した反ナチ映画。細部の演出に宿る恐怖、そして集団となった市民の恐ろしさに思わず身悶えする傑作。ウォルター・ブレナンの好演も光る。



何度となく渋谷で上映されている本作、漸く初見。ラングの反ナチ映画って事だけど思ったよりすげえ面白かった。
チェコ人の人質を毎日3人づつ処刑していく恐怖のゲシュタポだけど幹部の面々をおバカでコミカルなキャラにしてるのも良いし、マーシャの父が息子に伝える言葉「自由は勝ち取るもの」もグッと来ちゃうは、それを諳じようと復唱するマーシャ。レジスタンスの屈しない歌。



映画館でハイドリッヒ暗殺の噂が広がっていくシーン。
ドイツ語解さない設定のスパイ、チャカが思わず笑ってしまうドイツ語ヒトラー・ジョーク解説希望。字幕集中できなかった。

チャカを陥れる陰謀が凄い。ついにはチャカのデスクからハイドリッヒ暗殺と同じチャカ出てきて一貫の終わり。って駄洒落言うてる場合か。

暗号文でチャカの反抗は疑わしい点あるがそのままにしとけ。で終わるのも良い。否、NOT THE END.



影使いがやはりラングでカッコいい。



シネマヴェーラ渋谷
2020年8月

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