「ホモ・サピエンスの涙」2019年 典・独・諾 監督:ロイ・アンダーソン
この世に絶望し信じるものを失った牧師、戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル、これから愛に出会う青年、陽気な音楽にあわせて踊る若者……。時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇を圧倒的映像美、圧巻のワンシーンワンカットで描く全33シーン。
ロイ・アンダーソンの「いつもここから」感。
ほんと好き。
フレーム・インの間とかアクションのスタートとかオリジナリティが癖になるんだよね。
人物が画面に多く登場するエピソードが特に良くって、さあ今度は誰の人生?っていうほんの僅か数秒に潜むわくわく。
書き割りセットの曇り空も。
名画を模した絵作りとか。
それぞれ問題を抱えていても、取り返しのつかない悲惨な目に会っていても田舎のカフェの角で踊り出す3人娘に出会えたりもする。彼氏の観念的エネルギー話に髪をとかしながらトマトの方がいいっていう女の子。
ゴルゴダのスケッチで「蹴られたい女選手権2020」の有力候補女出てるよ。よぼよぼ爺いを思いっきり行ってる。
ただ過去作に比べると衝撃的な絵が減ってより淡々と流れていく気がちょっと物足りないかな。
監督が何年かに1本、映画を世に送り出してくれる良さ。毎年だったら、おいおいってなるもんね。
ヒューマントラストシネマ有楽町
2020年11月
この世に絶望し信じるものを失った牧師、戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル、これから愛に出会う青年、陽気な音楽にあわせて踊る若者……。時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇を圧倒的映像美、圧巻のワンシーンワンカットで描く全33シーン。
ロイ・アンダーソンの「いつもここから」感。
ほんと好き。
フレーム・インの間とかアクションのスタートとかオリジナリティが癖になるんだよね。
人物が画面に多く登場するエピソードが特に良くって、さあ今度は誰の人生?っていうほんの僅か数秒に潜むわくわく。
書き割りセットの曇り空も。
名画を模した絵作りとか。
それぞれ問題を抱えていても、取り返しのつかない悲惨な目に会っていても田舎のカフェの角で踊り出す3人娘に出会えたりもする。彼氏の観念的エネルギー話に髪をとかしながらトマトの方がいいっていう女の子。
ゴルゴダのスケッチで「蹴られたい女選手権2020」の有力候補女出てるよ。よぼよぼ爺いを思いっきり行ってる。
ただ過去作に比べると衝撃的な絵が減ってより淡々と流れていく気がちょっと物足りないかな。
監督が何年かに1本、映画を世に送り出してくれる良さ。毎年だったら、おいおいってなるもんね。
ヒューマントラストシネマ有楽町
2020年11月