「ナチスと映画Ⅲ 忍び寄る全体主義の恐怖」
「無防備都市」1945年 伊 監督:ロベルト・ロッセリーニ
Roma,Citta,Aperta
無条件降伏したイタリアにドイツ軍が侵攻。ローマではナチスに対するパルチザンが立ち上がるが次々にゲシュタポに殺され…。終戦前後に撮影された荒廃した街、感情を揺さぶる鮮烈なシーンで世界に衝撃を与えた歴史的傑作。バーグマンがロッセリーニに走るきっかけとなったことでも有名な、第一回カンヌグランプリ受賞作。
映画史的にも名作と言われる本作の存在を知った時、いつかは観てもいいかなと思ったけどずいぶん時が経ってしまった。知った頃と今とでは世の中の情勢も変わってきた。
単に歴史的過去という見方で留まれない。
第1部、トラック追い掛けて疾走は映画的魅力
痛たまれない第2部
拷問部屋の反対側の部屋がピアノサロンとなりゲシュタポが優雅にパーティしてる。
そんな中ナチの一人が「我々は人が自由になりたい事を認めたくないのだ。この行いは憎悪を生むのみ」てな事を一人ごちるのが印象深い。
文化や文明は進歩しても人間そのものは変わらないとつくづく思う今日この頃。
どよん。
シネマヴェーラ渋谷
2020年8月
「無防備都市」1945年 伊 監督:ロベルト・ロッセリーニ
Roma,Citta,Aperta
無条件降伏したイタリアにドイツ軍が侵攻。ローマではナチスに対するパルチザンが立ち上がるが次々にゲシュタポに殺され…。終戦前後に撮影された荒廃した街、感情を揺さぶる鮮烈なシーンで世界に衝撃を与えた歴史的傑作。バーグマンがロッセリーニに走るきっかけとなったことでも有名な、第一回カンヌグランプリ受賞作。
映画史的にも名作と言われる本作の存在を知った時、いつかは観てもいいかなと思ったけどずいぶん時が経ってしまった。知った頃と今とでは世の中の情勢も変わってきた。
単に歴史的過去という見方で留まれない。
第1部、トラック追い掛けて疾走は映画的魅力
痛たまれない第2部
拷問部屋の反対側の部屋がピアノサロンとなりゲシュタポが優雅にパーティしてる。
そんな中ナチの一人が「我々は人が自由になりたい事を認めたくないのだ。この行いは憎悪を生むのみ」てな事を一人ごちるのが印象深い。
文化や文明は進歩しても人間そのものは変わらないとつくづく思う今日この頃。
どよん。
シネマヴェーラ渋谷
2020年8月