〈ピンク映画50周年記念特集〉PINK FILM CHRONICLE 1962-2012 part1
-午後8時の映画祭-
「トーキョーXエロティカ」2000年 国映 監督:瀬々敬久
1995年、街に散布された毒ガスでケンヂ(石川裕一)は死んだ。1997年、その恋人ハルカ(佐々木ユメカ)は、死に神を名乗る男にラブホテルで惨殺された。1995年、妻のいるトシロウ(伊藤猛)と、真知子(佐々木麻由子)は不倫していた。1989年、バンド仲間のハギオ(佐藤幹雄)とミチ(奈賀毬子)、シンイチ(川瀬陽太)とアユミ(えり)のカップルは、互いの恋人に秘密で乱れた性関係に耽った。そして、2002年、死んだケンヂとハルカは再び出会い、新しい物語が始まる…。
瀬々敬久監督がピンク映画では初の試みとなる全編デジタル撮影という手法を用い、地下鉄サリン、東電OLなど実際の事件をモチーフに、世紀末〜新世紀の〈トーキョー〉に蠢く死と生の物語を紡ぎだす。
実際の事件はあくまでモチーフって感じで実際のサリン事件や東電OL事件を連想させる出来事が起きている。天安門事件の報道だけは現実と同じか。興味深い作品ではあるが、それにしても難解。
時間軸が交錯しているし、別の物語が微妙に繋がっていたりする。
途中で出演者たちに対して地下鉄サリン事件当時の事についてのインタビューが差し挟まれたり。
「生まれる前の時間と死んだ後の時間って、どっちが長いと思う?」の街頭インタビュー。使い古された手法かもしれないが、それなりの効果はあったように思う。
確かにサリン事件当時はそれぞれの人々に死と生というものがリアリティーを持って感じられていた事を思い出した。
監督がやりたい事をやっただけだと白けるのだけど、
ピンクだからその合間合間にエロシーンが挟まれる。
難しい事は考えずに、伊藤猛と佐々木麻由子のエロ・シーン(いささか長い気もするが)に圧倒されましょう。バウバウ!
スプーンを曲げる、佐々木ユメカのショートヘア。路上バンドのドラム担当、えりのショート・ボブに見惚れましょう。
ウサギの被りもので登場する死神(佐野和宏)のおかげで、難解なこの作品も好きになれたというもの。
川瀬陽太たちのバンドの曲も印象的で良かった。
銀座シネパトス
-午後8時の映画祭-
「トーキョーXエロティカ」2000年 国映 監督:瀬々敬久
1995年、街に散布された毒ガスでケンヂ(石川裕一)は死んだ。1997年、その恋人ハルカ(佐々木ユメカ)は、死に神を名乗る男にラブホテルで惨殺された。1995年、妻のいるトシロウ(伊藤猛)と、真知子(佐々木麻由子)は不倫していた。1989年、バンド仲間のハギオ(佐藤幹雄)とミチ(奈賀毬子)、シンイチ(川瀬陽太)とアユミ(えり)のカップルは、互いの恋人に秘密で乱れた性関係に耽った。そして、2002年、死んだケンヂとハルカは再び出会い、新しい物語が始まる…。
瀬々敬久監督がピンク映画では初の試みとなる全編デジタル撮影という手法を用い、地下鉄サリン、東電OLなど実際の事件をモチーフに、世紀末〜新世紀の〈トーキョー〉に蠢く死と生の物語を紡ぎだす。
実際の事件はあくまでモチーフって感じで実際のサリン事件や東電OL事件を連想させる出来事が起きている。天安門事件の報道だけは現実と同じか。興味深い作品ではあるが、それにしても難解。
時間軸が交錯しているし、別の物語が微妙に繋がっていたりする。
途中で出演者たちに対して地下鉄サリン事件当時の事についてのインタビューが差し挟まれたり。
「生まれる前の時間と死んだ後の時間って、どっちが長いと思う?」の街頭インタビュー。使い古された手法かもしれないが、それなりの効果はあったように思う。
確かにサリン事件当時はそれぞれの人々に死と生というものがリアリティーを持って感じられていた事を思い出した。
監督がやりたい事をやっただけだと白けるのだけど、
ピンクだからその合間合間にエロシーンが挟まれる。
難しい事は考えずに、伊藤猛と佐々木麻由子のエロ・シーン(いささか長い気もするが)に圧倒されましょう。バウバウ!
スプーンを曲げる、佐々木ユメカのショートヘア。路上バンドのドラム担当、えりのショート・ボブに見惚れましょう。
ウサギの被りもので登場する死神(佐野和宏)のおかげで、難解なこの作品も好きになれたというもの。
川瀬陽太たちのバンドの曲も印象的で良かった。
銀座シネパトス